次の日
学校に行く途中で、蒼井先輩に会った
この世には、聞いちゃいけないこともある
なんで早く来たかを話せば、家のことも話さないといけなくなるだろう
正直、言ってもいい
だけど、この人は信用できない
私は中等部校舎へ入った
この笑みの裏には、どす黒い感情が眠っている
仮面を剥ぐことは絶対にしない
いつまでもみんなに、嘘をつき続ける
2限目は移動教室だった
この中に、私が演じていると言う事を知っている人は、いったい何人いるだろう
昼休み
私は1人で屋上の柵にもたれかかっていた
1人だと思って呟くと
いつの間に来ていたのだろう
屋上の扉は古いので、開く音には気づくはずなのに
だから早く諦めろ、ということなのだが
私の名前を知っていたことに驚いただけだ
粘着質…
そう言って蒼井先輩は私の前に来て腕を掴む
何この人…
蒼井先輩が困惑してるうちに、屋上を出る
放課後
私は生徒会室に入る
会長は蒼井先輩をいつも通り乱雑に下ろし、仕事を始める
私は落ちてきた蒼井先輩の数珠を解くため、数珠に触れると
『バチッ』
触れる度にビリビリするのを我慢して、数珠を解く
感覚がないだけだ
少しすれば戻るし、それまではしらばっくれればいいだけ
私はそう言ってパソコンを開く
私は蒼井先輩を無視して生徒会室を出た
帰る頃には、外は暗かった
やっぱり暗い所は怖い
ついていくしかなさそうなので、前みたいにどこかで曲がればいいだろう
なんでそうなった




























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。