第3話

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2026/02/23 11:16 更新
次の日
茜
あれ、水瀬さんだ
学校に行く途中で、蒼井先輩に会った
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おはようございます、蒼井先輩
茜
早くない?今日集会ないよ
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わかってますよ?
茜
じゃあなんで…
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………ニコッ
茜
…!
茜
や、やっぱいいや
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そうなんですか?
茜
う、うん…(圧えぐ…)
この世には、聞いちゃいけないこともある
なんで早く来たかを話せば、家のことも話さないといけなくなるだろう
茜
…水瀬さんってさ
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なんですか?
茜
…夜道、怖いんだよね
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はい
茜
…なんでなの?
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………
正直、言ってもいい
だけど、この人は信用できない
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まだ、秘密です
茜
…そう
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では、私は教室に向かいますね
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また放課後に
茜
うん。また放課後
私は中等部校舎へ入った
女子生徒
女子生徒
水瀬さんおはよー
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おはよう
男子生徒
男子生徒
水瀬さん!好きです!
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ありがとうございます
光
あなた、おはよ
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おはよ、光くん
この笑みの裏には、どす黒い感情が眠っている
仮面を剥ぐことは絶対にしない
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(どうせみんなが好きなのはこの私だし)
光
どうかしたか?
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ううん。なんでもないよ
いつまでもみんなに、嘘をつき続ける
2限目は移動教室だった
女子生徒
女子生徒
水瀬さん、一緒に行こー
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いいよー
女子生徒
女子生徒
私も行きたーい
女子生徒
女子生徒
私もー!
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みんなで行こうか
この中に、私が演じていると言う事を知っている人は、いったい何人いるだろう
昼休み

私は1人で屋上の柵にもたれかかっていた
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いつまで騙せるかな…
1人だと思って呟くと
茜
何を?
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(ビクッ
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蒼井先輩、こんにちは
茜
ああ、うん
いつの間に来ていたのだろう
屋上の扉は古いので、開く音には気づくはずなのに
茜
で、何を騙すの?
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忘れてください
茜
はっ?
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これは私の秘密なので、言うつもりはありませんよ
だから早く諦めろ、ということなのだが
茜
いや、だって水瀬さん…
茜
…やっぱいいや
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?そうですか。私は戻りますね
茜
じゃあね、"あなた"
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…え?
茜
どうしたの?
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蒼井先輩、今あなたって…
茜
違った?
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いえ
茜
そっか
私の名前を知っていたことに驚いただけだ
茜
あなたも呼んでよ
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は?
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何を言っているんですか?
(素が出るとこだった…)
茜
僕の名前、知ってるんでしょ?
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知ってますよ?
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でも、先輩なので呼びません
茜
いいじゃん。相手が良いって言ってるし
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私の性格的に無理です
茜
えー…
粘着質…
茜
じゃあ1回だけ
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嫌です
茜
じゃあ帰してあげない
そう言って蒼井先輩は私の前に来て腕を掴む
何この人…
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離してください
茜
名前呼んでくれたらね
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授業始まりますよ?
茜
あと10分あるよ
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チッ
茜
(舌打ちした!)
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(やばいバレる)
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本当に、帰っていいですか
茜
名前呼んでってば
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…しつこいです
茜
………
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(ハッ
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…では、私はこれで
蒼井先輩が困惑してるうちに、屋上を出る
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最っ悪…
放課後
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失礼します
私は生徒会室に入る
茜
会長下ろしてください
輝
まだおしおき中だよ
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今度は何をしたんですか?
茜
水瀬さん…
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ニコッ
茜
………
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仕事しましょうか。会長、下ろしてあげてください
輝
なんで?
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人手が減ります目障りです
輝
仕方ないね
茜
ってぇ!
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大丈夫ですか?
会長は蒼井先輩をいつも通り乱雑に下ろし、仕事を始める
私は落ちてきた蒼井先輩の数珠を解くため、数珠に触れると

『バチッ』
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っ!?
茜
…水瀬さん、それ
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すぐ解きますね
触れる度にビリビリするのを我慢して、数珠を解く
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できましたよ
茜
…大丈夫?
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何がですか?
輝
水瀬さん、それは怪異の捕縛用だよ
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怪異、ですか?
茜
…手、動いてないけど
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…大丈夫ですよ
感覚がないだけだ
少しすれば戻るし、それまではしらばっくれればいいだけ
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仕事しましょうか
私はそう言ってパソコンを開く
輝
…仕方ない。今日は帰ろうか
茜
まだ仕事終わってませんけど
輝
いいよ。明日臨時で入れるから
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では、私はこれで
茜
あ、水瀬さん暗いから送るよ
私は蒼井先輩を無視して生徒会室を出た
帰る頃には、外は暗かった
やっぱり暗い所は怖い
茜
うわ、けっこう暗…水瀬さん帰ろ
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1人で帰れますよ?
茜
嘘つかない
茜
説得力ないよ。そんな血の気引いた顔で言われても
茜
ほら、帰るよ
ついていくしかなさそうなので、前みたいにどこかで曲がればいいだろう
茜
水瀬さん、もしかして怪異?
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違いますよ
茜
じゃあなんで数珠が反応したの?
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さあ?私にもわかりません
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それに、あなたは信用できないので
茜
………そう
茜
じゃあ、水瀬さんの秘密を当てたら話してくれる?
なんでそうなった
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…まあ、そんなに知りたいなら
茜
じゃあ遠慮なく
茜
水瀬さん、君さ___

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