第24話

STORY24
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2025/07/03 07:00 更新
【るぅとSIDE】

るぅちゃん!次こっち!!
はいッ!!
るぅちゃん、後ろから一体!
それ倒し終わったら休憩して大丈夫!
はいッ...!!



色んな方向から飛んでくる指示を聴きながら、僕は虚空を殴る。






何となく手応えがあるから、倒せてるんだなってことは僕にも分かる。








まぁ流石に“餓者髑髏を倒した”とか言われた時はビビったけど。






ッはぁ、疲れた...
お疲れ様、るぅちゃん



そう言ってななにぃがスポドリを渡してくれる。





それをごくごくと飲み干して、そして言った。





もう大丈夫です
行きましょう
ッえ?るぅちゃん、疲れてないの?
そうや、もうちょっと休んだ方が...




...視えたんです
ここから離れないと
いやけど、るぅちゃんの安全が第1だから...
...ッいや、戦うとかじゃなくて




そう言いかけた所を、莉犬にぃが遮る。



___奇遇だね、るぅちゃん
俺も、その光景視えちゃった
...え?
絶対ここから離れた方がいいよ
ジェルくん、ここら辺に開けた場所ある?
ッえーと...
ここの通りを真っ直ぐ行って右曲がったら、広い畑があるで
ん、了解
そこまで行こう




莉犬にぃはそう言って小走りで走り出す。






兄ちゃんは、僕と同じ黄色の目を片っぽ持ってるから、少しだけ視えたのだろう。









____この建物が崩れる未来が。









ジェルにぃは瞬間記憶の瞳でここら辺の地図を全て頭に詰め込んだ。








だから、的確なルートを教えてくれる。






___皆
2人の居場所、見つけたよ
ッえ?!
マジで?!どこにおるん?!
...あそこ
今は皆からは建物で見えないけど、あのビルの屋上に居る
...さっき、さとみくんと目が合ったんだ







そう指さした建物は。





____ッななにぃ!!!!
あのビル、崩れます!!!!
...え?
ッまずい、助けに行かないと死んじゃうよ?!
はッ?!




今は崩れる気配もないくらいしっかりと建っているビル。





___けれど僕には、ボロボロに崩れ落ちる未来が視えた。





___俺、行ってくる!
ッ何言って!!
僕も行きますッ!!



ななにぃの腕を引っ掴む。



途中で妖とか出てきたらどうするんですか!
倒せるの僕だけですよ?
俺も、多少の妖避けにはなるから
それに、俺のナビ無しでどうやって行くん?





必死の思いでななにぃにしがみつく。







彼はこれ以上兄弟僕らを失うのが嫌なのだろうか、顔を歪ませる。







けれど兄は顔を横に振って、僕らを見て微笑んだ。




...じゃあ、お願いしようかな




ッはい!!




頼られた事が嬉しくて、思わず元気よく返事をする。




行くよッ!あの建物が崩れる前に!!!









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