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第8話

 俺の護りたかったものは --(立原道造)
67
2024/06/26 08:24
 俺は兄貴でも誰でも無い誰かに為りたかった 。
 其の気持ちに 俺は少しばかり
 嫌悪感や躊躇いを持つようになった 。

 俺は選択が出来なかった 。
 何方を撰んでも 俺の望んだ結末は訪れない 。
 其れでも 何かしら決断はしたかった 。

 何方も護れない俺は 
 誰でも無い誰かになる価値なんて無いんだ 。
立原道造
ん … 油断しちまったぜ … 


 俺は任務が完了し 猟犬に帰る道中だった 。

 其処で俺は 何者かに襲われた 。
 この時の俺は任務の疲労も激しく 
 警戒の欠片も無かった 。

俺の手足は枷では無く革製のベルトで固定され
身動きが全く取れねぇ … … 

枷じゃ無く ご丁寧にも革製のベルトだ …
俺の事もある程度は 調べているんだろう …
立原道造
… ッ! あなたの下の名前は … ッ?! 
立原道造
彼奴は無事なのか … ッ?! 


 すると 俺の声に反応したかの様に 
 壁の面が開き モニターが現れた 。

 其処には 手足を縛られているあなたの下の名前と
彼奴の上に跨がり 注射器を翳す男の姿があった 
立原道造
… ッ?!! あなたの下の名前 !!! 

 モニターからは あなたの下の名前の抵抗する声が訊こえ 
そんなあなたの下の名前に怒声を浴びせる男の声が訊こえた 
立原道造
あなたの下の名前を解放しろ 、 !! 
立原道造
俺が代わりに拷問を受ける !! 
俺の事は調べてあんだろ ! 
俺の事は 好きに為て良いから !! 
あなたの下の名前だけは傷付けんな !!! 

 モニターから 一人の男の声が訊こえた 。
其処まで云うんなら 
チャンスを遣るよ 
… 「猟犬」か「テメェの女」 
何方を助けるか撰べ 
何方も撰ばねぇなら 
… テメェの女を殺してやるよ 
一般人の女が猟犬の手違いで死んだ 
とか記事になりゃあ 
圧倒的にテメェらが不利になるからな
其れが厭なら撰びやがれ !! 

 何方も護りたい … 
 猟犬は俺を俺にして呉れた大切な場所 …
 あなたの下の名前は何が何でも護りたい家族の様な存在 …
 
 
 何方も 兄貴に劣らないぐらい大切な …
立原道造
撰べる訳がねぇよ … 















時間切れだ 

 男があなたの下の名前の頸に注射針を刺す 
 其れと同時に あなたの下の名前が苦しみ出した

 その映像は数十分続き 
 藻掻き苦しみ乍ら あなたの下の名前は息を引き取った 
明日からの猟犬が楽しみだ 

 男は然う云うと モニターを消した 。
 画面は真っ暗で何も見えない 
 見えるのは 何も出来なかった惨めな自分だけ
立原道造
…俺は如何すれば良かったんだよ ッ

 俺の頭に 色々な記憶が流れた 。
 条野さん 鐵腸さん 燁子さん …隊長 
 … 銀 広津のジイさん 姐さん樋口 首領 …  
 最後に流れたのは 兄貴の笑顔 … 


そしてあなたの下の名前の優しい微笑みだった

 
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久し振り過ぎて下手に為ってる … 😭
モチベが上がらない … (怒)

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次の機会に会いましょう ~ !!! 👋

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