俺は兄貴でも誰でも無い誰かに為りたかった 。
其の気持ちに 俺は少しばかり
嫌悪感や躊躇いを持つようになった 。
俺は選択が出来なかった 。
何方を撰んでも 俺の望んだ結末は訪れない 。
其れでも 何かしら決断はしたかった 。
何方も護れない俺は
誰でも無い誰かになる価値なんて無いんだ 。
俺は任務が完了し 猟犬に帰る道中だった 。
其処で俺は 何者かに襲われた 。
この時の俺は任務の疲労も激しく
警戒の欠片も無かった 。
俺の手足は枷では無く革製のベルトで固定され
身動きが全く取れねぇ … …
枷じゃ無く ご丁寧にも革製のベルトだ …
俺の事もある程度は 調べているんだろう …
すると 俺の声に反応したかの様に
壁の面が開き モニターが現れた 。
其処には 手足を縛られているあなたの下の名前と
彼奴の上に跨がり 注射器を翳す男の姿があった
モニターからは あなたの下の名前の抵抗する声が訊こえ
そんなあなたの下の名前に怒声を浴びせる男の声が訊こえた
モニターから 一人の男の声が訊こえた 。
何方も護りたい …
猟犬は俺を俺にして呉れた大切な場所 …
あなたの下の名前は何が何でも護りたい家族の様な存在 …
何方も 兄貴に劣らないぐらい大切な …
男があなたの下の名前の頸に注射針を刺す
其れと同時に あなたの下の名前が苦しみ出した
その映像は数十分続き
藻掻き苦しみ乍ら あなたの下の名前は息を引き取った
男は然う云うと モニターを消した 。
画面は真っ暗で何も見えない
見えるのは 何も出来なかった惨めな自分だけ
俺の頭に 色々な記憶が流れた 。
条野さん 鐵腸さん 燁子さん …隊長
… 銀 広津のジイさん 姐さん 首領 …
最後に流れたのは 兄貴の笑顔 …
そしてあなたの下の名前の優しい微笑みだった
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久し振り過ぎて下手に為ってる … 😭
モチベが上がらない … (怒)
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♡や💬 ☆やフォローも待ってます !!
次の機会に会いましょう ~ !!! 👋
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。