第42話

第39話 断罪
58
2024/02/10 12:41
〜拓哉side〜




あなた「…神…が、元凶やったん、?」








       …驚くのも無理はないやんな…






 信仰していた神が、自分の命を狙ってるなんてこと…







拓哉「…今、神の権限を多く持ってるのは聖女や」






   「だから、聖女を殺させる訳にはいかへん」






  「もし、そうなったら一瞬でこの世は消える。」






斗亜「…ちょ、ちょっと待ってや!」






  「なんで、拓哉はそんなこと知ってるんッ、!?」






  「そんなん、神自身しか普通は知らへんやろッ!」






拓哉「…祈った。やから、知っとるんや」




斗亜「祈ったって…」




拓哉「……俺は、この世を崩壊させたくない。」







      「だから、この世界に来たし」








   「俺の存在を消したのも、神から遠ざけるため」








 「斗亜たちを、どうしても巻き込みたくなかった…」







   「神に狙われとるのは、俺も同じやから…」






斗亜「…どうして、この世界に来ることが
   この世の崩壊と繋がるん、?」





拓哉「…この世界は、人間界と言って、」






    「本来なら、王と魔塔主しか知らない世界」







  「でも、それはこの世界の源が不明だったから」







斗亜「…もしかして、知っとるん、?」







     「この世界の源が、何なのか…」







拓哉「…この世界の源は、」






       「聖女の、神聖力やねん、、」






斗亜「…だから、この世界に来たんやな」






      「聖女にとって…あなたにとって、」







      「1番、居心地のいい世界やから」







拓哉「…おん、、」





あなた「……全部、私の、ため…?」





拓哉「………」





あなた「この世のためとか言っておいて」








    「全部、私のためやったのッッ…、???」
 







拓哉「…許されへんことをしたのは分かっとる」






   「でも、罪を重ねることしかできひんかった」







      「真実を知ってしまった以上、」








  「見過ごすなんてこと、俺にはできひんかった…」








     「だから、今、ここで、罪を償う」






斗亜「え、?」










        俺には、無理やったんや…








   あなたを護るなんて、できるわけ無かったんや…








        俺は、自惚れすぎたんや











  ただ、翼なだけのくせに__________。










拓哉「… Ζωή μου, πέθανε…」






バチンッッッッ








拓哉「…え、?」





あなた「……ふざけないで」





拓哉「あなたッ…」










         どう、してッ………








あなた「罪を償うッ?!なんでッ?!」








   「拓哉は、何も悪くないやんかッッッ!!!!!」






拓哉「ぇ…」







あなた『拓哉は、何も悪くない。絶対に』








拓哉「ッ…」







        いつも、いつもそうや、






      あなたは、いつも俺を責めない。







俺が過ちを沢山起こしても、あなたは俺を責めない。






         なんで、どうしてッ…







     どうしてッ、怒らないんだよッ……!!!






あなた「…今回の元凶は、神やんか」






     「なのに、どうして拓哉が苦しむんッ…?」





拓哉「それは、俺がッ…!」




あなた「私の記憶を護ったから?」




拓哉「ッ…!」




あなた「それの、どこが悪いん、?」




拓哉「…え、?」







   どこがって…俺が、あなたの記憶を護らなければ





    神が怒ることなんてなかったんにッ…!!!










あなた「…嬉しかった。」



拓哉「…え?」






あなた「みんなのこと、魔法界のことを思い出した時」






      「すっごく、嬉しかったで?」






拓哉「…え、、」






あなた「私、この世界に来てから何の記憶もなくて」






  「ただ、自分はここに住んでる
          ってことしか分からんくて」







    「小さい頃の記憶とか、もちろんなくて」








       「だから、寂しかった。」









  「約10年間、ずっと1人で、孤独で寂しかった。」








   「でも、そんな時に、ある人達を見つけた」







      「キラキラしてて、眩しくて、」






    「その人たちと会って、人生が変わった」






   「その人達を見てると、すごく幸せになって」








     「すっごく、大好きになったんやで。」






斗亜「…その人たちって、?」





あなた「…5人組の関西のアイドルグループ」







  「Lilかんさい、やで___________。」







拓哉&斗亜「ッ…!!!」






あなた「みんなから、沢山の幸せを貰ったで?」







  「…まぁ、まさかその5人が
        私の幼馴染と思わんかったけど…」








     「…私、Lilかんさいが大好きなんよ。」







   「だから、みんなのこと、
        ちゃんと思い出せて嬉しかった。」








         「だから、」









       「私の記憶を、護ってくれて」










  「ありがとう、拓哉_________、!」ニコッ






拓哉「ッ…!」





  俺は、ずっと、あなたを苦しめてるって思っとった







    神の思惑を知った時、自分がしてきたことを






          死ぬほど後悔した。








        あなたの記憶を護ったこと







    それは、間違いだったんじゃないかってッ









          …でもッ、、










      ちゃんと、護れてたんやなッ…









      あなたの幸せを、ちゃんとッッ……











   護れてたんやッッッッ____________。






拓哉「ッ…泣」





      「良かったッ……ホンマにッ…泣」






あなた「え、ちょ、拓哉?!
     そんなに泣かんくても…!(汗)」



拓哉「だって、あなたがぁッ〜…!泣」←



斗亜「…なんか、斗亜も嬉しくて泣きそう…泣」←



あなた「え、なんで?!」






     「もう、2人とも泣き止んでやぁ〜!笑」











      …ずっと、こうやって一緒にいたい。






          この先もずっと







      一緒に____________。










      この夜、晴れないと思われていた空は






  1つ、2つと、星を輝かせた__________。




〜to be continued〜

プリ小説オーディオドラマ