第2話

 2.
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2026/02/16 13:52 更新


あなた
  ぇ…?何故ここに  

hbc
  いやいや…、あなたの名字さんこそ…っ  


   正直まだ頭が追いついていない
   同じ学校ならまだしも、同じ学級のクラスメイト……、
   しかも、超超人気者


あなた
  ( ここ、学校から結構離れてるはずなんだけど  


   電車に乗って、歩いて、合わせて30分はかかる
   なので…、絶対いないと思ってたんだけど


hbc
  メイク…、するん?  

あなた
   え…っ!ぁ…まぁ…、はい  

hbc
  ここのメーカーいいよな  
hbc
  俺もよく買うんよ  

あなた
  …っ!!分かります!!  
あなた
  普段使いしやすいし…、色も可愛いし…!  
あなた
  ぁ……、す、すみませんっ!  


   咄嗟に謝って、顔を逸らす

   つい、たくさん話してしまった
   話が合う人とはあんまり会わないし、自分から話に行かない
   なので、気を抜くと自分の話しかしなくなってしまう

   ポカンとしながら私を見つめる緋八さん
   「 ふっ 」と笑って、口を開ける


hbc
  あなたの名字さんって、意外とお喋りやな      


   「 ふわっ 」と緋八さんの髪が揺れる
   風に運ばれた金木犀の匂い
   いつまでも見ていたい笑顔に胸が高鳴る


あなた
  緋八さんもメイクするんですか?  

hbc
  うん!よくするで  

あなた
  そうなんですね……!  

hbc
  学校ではしぃへんからな〜  


   うちの学校は校則がゆるい
   そのため、メイクをする女子は大勢いる
   私はメガネに長い前髪で、メイクしたって気づかれない
   だから、私はしてないんだけど……

   緋八さんもメイクしてないんだ……
   なのに…すごく肌が綺麗


あなた
  ( う…っ、羨ましい……っ!  


   私の考え事が吹く飛ぶぐらい
   哀しそうな声で話を続ける


hbc
  でも……、  

hbc
  男の俺がメイクとか…、変やろ?  

あなた
  ……っ!!  


   あぁ…、痛いほど分かる
   完全に同じって訳ではないけど……、似てる
   下を向く緋八さんの手を握る


あなた
  そんなことないです!!  
あなた
  メイクって、誰でもやっていいんです  
あなた
  だって……っ、自分の好きなんですから  


   ごめんね、急に手を握っちゃて…、
   でも、なんかちょっと悔しかったから


hbc
  っ…!  
hbc
  そ…の、あ…、ありがとう  
hbc
  そんなこと言ってくるのあなたの名字さんだけや  


hbc
  不思議やな、あなたの名字さんといるとなんか…、  
  勇気がつくってゆうか…

あなた
  えぇっ!そんな…、  
あなた
  私も緋八さんといると笑顔になりますよ!      


   本当だ、緋八さんの眼が焼きつくほどの笑顔は忘れられない
   きっと…、私も緋八さんに惹かれていたのかもしれない
   まだ…、この気持ちは隠しておこう


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