12月24日 22時36分_
この世界は平和になった
聖夜の夜はいつもよりも優しい光に溢れていた
それど同時に
右を見れば、あーんをし合うカップル
左を見れば手を繋ぐカップル
前を向けばイチャつくカップル
後ろを見れば、いい雰囲気なカップル
ちなみに今歩いているのはホテル街だ
何のホテルとは言えない。
この小説は年齢対象ついてないから。言えない。
路地裏に紛れた
これから雄英に行って荷物をまとめて、さっさと帰る
そして酒を飲みたい
雄英高校_ 12月24日23時32分
一通り片付けも終わり、明日には雄英を出れるようにした
肌寒く感じ、キャリーケースからはみ出す黒いジャージを着た
あ、酒ない
自分の部屋から出て、ゆっくりとできる限り音を立てないように鍵を閉めた
今向かっているのは雄英高校の屋上。
寮の屋上から校舎に飛び移ったらすぐにつく。
寮の屋上でアキレス腱をきる
体をゆっくりと伸ばして、深呼吸をする。
何故ここまでしているのかは妾にも分からない
助走をつけて一気に飛んだ
上手く校舎に飛び移ることができた
勢いを殺すためにも手をつき、前転を行う
起き上がり、また助走をつけて飛んだ
数分が経つと、屋上にたどり着いていた
夜空が綺麗だった
あの時と同じように
月が恐ろしいぐらいに美しい
…いや今日までだから。今日までだからまだ大丈夫。
フェンスに体を預ける
人使が何も用がなくて、ルールを破るわけがないと思ったが、全く想像通りだった
周りの生徒にはヒーローネームがあるのに対して、自身にはない。
決めなければならないが、それすら思いつかない
焦り、不安
重なる疲れ
自分の簪から適当に名前をつけるレベルだからな
妾に頼ったのが運の尽きじゃ
そもそも自分のヒーローネームが思い出せん
忘れた頃に悟にネタにされるぐらいだからな
その名は必要なくなったしな
フェンスに座る
不安定で手を離せば落ちていきそう
人使の必死な目は彼の眼と重なる
お前は
23時59分
優しく笑った人使は、優しく妾の腕を掴んだ
12月25日0時2分
今日は少し特別な夜だった











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!