第17話

双つの黒とミステリートレイン
492
2024/07/21 04:01 更新
〜あなたSide〜
中原中也
……なあ、あなた
太宰治
なに…?
中原中也
何で俺ら…




隣でぷるぷるひなが震える。































中原中也
ミステリートレイン乗ってんだよ!!?
太宰治
仕方ない…
中原中也
お前達観しすぎな





失礼な。




心の中はちゃんと動いてるよ。










ただ表情筋が動かないだけで。
中原中也
あなた〜ニコー
太宰治
(ニコー)
中原中也
お前は表情筋もっと動かせよな…
太宰治
(スンッ)
中原中也
スンッじゃねえんだわ








そんなやり取りをしてると、コンパートメントのドアが開いた。
太宰コナン
治兄〜、中也兄〜?
中原中也
お、コナン!見てこれたか?
太宰コナン
結構本格的にやってるみたいだったよ



後ろからひょっこりと哀ちゃんが出てくる。
灰原哀
治兄、身体大丈夫?
太宰治
(コクン)
灰原哀
そう、ならいいわ
灰原哀
中也兄!無闇矢鱈に異能使わないでね!
中原中也
わかってるよ!つかさ、俺の代償って身長だったんだな…




私は身体の侵食。




ひなは、身長が異能の代償だった。
灰原哀
そうよ!23までは身長伸びるんだから!
中原中也
よし、目指せ170
太宰治
それは無理…
中原中也
なんでだよ!





























太宰治
やぁ…久しぶり…
太宰治
透くん…
安室透
表情筋死んでません?


むっ、と頬をふくらませる。





クマだらけの人に言われたかない…。
太宰治
(目トントン)
安室透
え、クマ出てます?
太宰治
コンシーラー…雑
安室透
なっ…器用なほうなんですが…
太宰治
(ポンポン)



隣の座席を叩く。
安室透
え?
太宰治
少しなら…大丈夫?
安室透
………ええ、お邪魔します




そして透くんは隣に座ると思いきや…
太宰治
ふぇっ!?
安室透
貴方そんな大声出せたんですね



だって!



え!?






いや、一旦落ち着こう落ち着こう。









透くんの頭が…私の膝に………………












膝枕じゃん!!


安室透
何でバイブレーションしてるんですか?
太宰治
いや…だって…
安室透
三十分で起こしてください…
太宰治
はい









マジか…







今刺されても文句言えないわ…。






太宰治
(顔やっぱ綺麗だな…)




そっとコンシーラーをなぞるとどす黒いクマが浮かび上がってきた。
太宰治
(3…いや、4は寝てないな…)





でも、膝の上が暖かい。







人って暖かいと…段々眠くなってくるんだよね…。
太宰治
三十分…たったらアラーム…






かろうじてアラームだけかけ、私は眠りに落ちた。
























〜安室Side〜
安室透
(パチッ)


アラームが聞こえ目を覚ますと目の前に寝ている治の顔があった。
安室透
萩に恨まれても文句は言えないな…
 





気配がし、鋭い眼光を向ける。
安室透
何しに来たんですか…
安室透
ベルモット
ベルモット
あら、随分不機嫌ね
安室透
……彼が何か…?
ベルモット
いえ、ちょっとね…懐かしいと思って
安室透
……彼と面識が?
ベルモット
彼がまだマフィアにいた頃に、助けてもらったのよ
安室透
手を出すのはやめといたほうが賢明ですよ
安室透
彼には捜査一課の後ろ盾がありますから
ベルモット
そんなことしないわ
ベルモット
私子猫(キティ)は守りたいもの…
安室透
子猫?
ベルモット
ええ…2匹の…黒い子猫達…







ベルモットは部屋から出ていく直前硬い声で言った。
ベルモット
彼らも守りなさい、悪しき者から…
安室透
っ!















安室透
全く…本当に
安室透
目が離せないな…君たちは…
 









何も知らない子猫はただ穏やかに眠っていた。

プリ小説オーディオドラマ