第9話

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2019/09/12 00:26
そして、光一と、さくらちゃんのデート当日。
剛は、誰かと電話で話している。
どうやら、彼は退院したみたいだ。
えっ?俺も行ってええの?
さくら
ええやん。もう、風邪はなおったんやろ?退院祝いも兼ねてやで?
だって、あのチケットは、二人のために・・・・
さくら
光一がな、剛も誘えって言うてたから。わたしから、誘っといてくれって。あいつ、照れてんの。
・・・・・・
さくら
10時半やで?絶対来てや?
・・・うん、わかった。
剛は、電話を、切った。
さくら
これでエエかな?
さくらのそばには・・・・
光一
あぁ、おおきにさくら。
ほな、俺らも行くか。
なぜか一緒にいる、さくらと光一。
いつのまにか、ラブラブ?


そして、待ち合わせの場所に着いた剛は、驚きを隠せなかった。
・・・・・・
明菜
剛・・・さん。
待ち合わせ場所に一人たっていたのは・・・・
明菜ちゃん・・・・
明菜
剛さん、この前は、ごめんなさい!!
風邪引いて入院してたって聞いたんです・・・・。
それって私のせいですよね?雨のなか、待たせたから・・・・
ええよ。それより、なんでここにいるんや・・・俺は、光一とさくらちゃんと・・・・
光一
デートのしなおしや!
明菜
って、光一さんが・・・・
えっ?そうなん?
(どうやって誘ったんや、あいつ)
その頃まだ、待ち合わせ場所に着いていないさくらと光一は、車のなかにいた。


光一
・・・・・・(運転中)
さくら
・・・・・・
二人は、無言のままだったが・・・・
さくら
あ、あの二人、うまくいっとるよな?
光一
いってるんちゃうかな・・・・
さくら
・・・・・・・
ラブラブじゃなかったのか?
さくら
(な、なによ。黙っちゃって。)
光一
(・・あかん、緊張しすぎて言葉が見つからん)
二人は黙ることで、己を保っていた。
お互いどうしたら、よいかわからないみたいだ。

プルルル、プルルル
さくらの電話が、なる。
相手は、剛からで・・・
さくらちゃん?
さくらちゃんたちも、くるんやろ?合流しよに。
さくら
・・・うん、あとでな
光一
剛から?
運転しながら、聞く光一。
さくら
合流しようって
光一
・・・・・・
さくら
なに?
光一
剛と、電話するとき、楽しそうやなって、思って・・・
さくら
えっ?
光一
着いたで?
光一の、その言葉の意味がまだ、わからずにいるさくら。
本心が、わからへん。
さくらちゃん!光一!こっちやでー!
光一、さくら
・・・・・
さくら
ふふっ、剛ったら、嬉しそうだね。あれじゃ、目立っちゃうよ
なにせ、アイドルなんやから
光一
俺は、ごめんやけどな
ようやく剛と、明菜ちゃんの元にたどり着いた、さくらと光一。

光一
なぁ、剛・・・
さっそく行くで
かなり、乗り物に乗る気満々な剛やけど・・・
光一
あいつ、極度の高所恐怖症じゃなかったか?
明菜
あれに、乗りませんか?
明菜ちゃんも、剛に続こうとしている。
さくら
・・明菜さん・・・
明菜
・・・はい?
さくら
あなたのこと、思い出した。
明菜
えっ?
さくら
清水明菜さん・・・やろ?
明菜
どうして私の本名・・・・・・・
さくら
うちは、神埼さくら。覚えてないかな?
明菜
・・・・あっ!
明菜は、思い出したみたいだ。
光一
お前ら知り合いやったんか・・・
えっ?って、ことは、俺も明菜ちゃんを知ってる・・・・・?
忘れやすい光一のことや、そうに決まってる
さくら
うちの後輩やで?同じ高校の、テニス部の・・・・
うちら、似てるって評判やったんや。
あれ?光一、覚えてへんの?
光一
・・・・にしては、明菜ちゃん、関西弁やないよなぁ~
明菜
わたし、高2のときに引っ越したんです
光一
ってことは、関東の人・・・・
明菜
はい
高月
ちっ、俺のいない間にあの女
そうや、せっかく合流したけど、ここからは、二人ずつや。
3人のトークに入れずに、ちょっと寂しくなった剛が言う。
明菜ちゃんの手を繋ぐと、
ほな、あとでな
光一
えっ?まてや!
俺の話を聞かずにいってしもた二人やった

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