病院
潤side
俺はお父さんと優里姉ちゃんと生活するようになってから、毎日優里姉とご飯を作ったり家事したりしてたから、料理とか家事は出来た。
でも、当時学生の僕はいじめがあった。
そんな俺にとって、学校がストレスな俺にとって、家事や料理もストレスだった。
でも、やらなくてはお父さんが困る。
やらなくては、優里姉が悲しむ。
虐められていることは、誰にも言えなかったし、助けも呼べなかった。
ある日、御手洗(トイレ)に行ったあと、俺はリビングに入ろうとした時。
ドア越しから聞こえた。
優里姉がこの家を出ていく。
つまり、家の家事は、料理は、全部全部僕がやる。
優里姉が居なくなったという情報が学校に流れてしまったら、きっともっと虐められる。
そんな僕にも、好きなことがあった。
ゲームだ。
確かに現実逃避かもしれない。
でも、虐めも全部、ストレスごと忘れられるし、自然に心が軽くなる。
そしてある日、僕にもついにやって来た。
一人暮らしをする決意。
でも、その報告をする前に、お父さんは寿命が尽きてしまった。
僕は、そんな嫌な思い出の詰まった家を出て、一人で好きなところを選び、生活を始めた。
あの時のストレスを思い出したくなくて料理は全然しなかった。
だから、毎日カップラーメンを食べていた。
いじめが怖くて、僕はあの後、学校へ行くということはなくなった。
そして、毎日ゲームに夢中になっていた。
そんなある日、あの時の優里姉に会えるなんて、思っても見てなかった。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。