ジミナと想いが通じたあの日から
俺が、ずっと気になっていたのは………
他のメンバーたちの事だった。
ジン兄さんや、テヒョンアやジョングガは
色々と世話になった事もあったが……
直接、顔を見て話す……のは、
少し、だいぶ………
かなり…………躊躇いがあったから………
とりあえず俺から電話をして、
軽く………結果報告だけを済ませた。
電話の向こうでは……驚いたり、騒いだり、
ギャーギャーと騒がしい様子だったので
三人とも、早々に俺の方から電話を切り上げた。
こっ恥ずかしくて……一連の流れなんか
詳しく説明できるワケが…………無い。
かといって、全員集まって報告なんて………
それこそ、公開処刑だ。
ジミナを、そんな目に合わせたくもないので
これくらいの対応が妥当だろう。
どうせ…………今後、みんなと顔を合わせれば………
死ぬまで突っつかれて、
イジられる事になるのは……解っている。
それに、詳しく話さなくても………
だいたいは、解ってくれるだろうし。
理解されなければ、とことん話し合う。
それだけ、だ。
ホバには………ジミナから話したいと言われたので
ジミナに任せておく事にした。
あの二人なら……俺より、お互いを理解してるから
きっと、大丈夫だ。
そして……………残るは………
…………………………ナムジュンだ。
俺の、最大の不安要素は、ココだった。
リーダーとして、メンバーとしてずっと、
一緒に、このグループを守ってきたのに……
長年、共に戦って……
家族のように生活してきたのに……
メンバー同士……しかも、同性同士で
恋愛関係になる、なんて………
イレギュラーすぎるし、大きな問題でもある。
もしかしたら………
否定されたり………拒絶されたり………
するかも、しれない。
だとしても……………俺は、ちゃんと………
ナムジュナに…………俺から、話をしたかった。
もし、理解されなかったとしても………
俺が、選んだ人生を……知って欲しい。
そして、ちゃんと………お互いが納得するまで
何度でも、……………話し合いたい。
でも、二人きりで、顔を合わせるのは
どうしても不安だったから………。
ジン兄さんに頼んで、
一緒に、立ち合ってもらう事になった。
ジミナが、ホバを自宅に呼んで、
話をするのと同じ日に……
俺は、ジン兄さんとナムジュナを……
………自宅に呼んだ。
ナムジュナは、だいぶ警戒してた。
ジン兄さんと俺で、「話したい事がある」って
俺の家に呼び出しされたんじゃ………当然だ。
ジン兄さんは、珍しく、ずっと静かで………
俺が、自分から、ナムジュナに話を切り出すのを
……………ずっと待ってくれていた。
俺は………ジミナから告白された、あの日から……
俺が、ジミナを「人生のパートナー」としたいと
思ってる事までを…………俺なりに………話した。
その間………ジン兄さんは、一言も喋らずに………
ただただ黙って、俺たちの事を見ていた。
ナムジュナは、すごく驚いていたが……………
俺の話を遮ることもなく、黙って
最後まで……………聞いていた。
だいぶ、要点をまとめて話しただけで………
俺とジミナが、どんな風に悩んで、泣いて、
どんな過程を経て、感情が変化して、
この結果になったのかは…………
ほとんど、ナムジュナには話さなかった。
いや……………恥ずかしすぎて……………
「話せなかった」が、正解……………だ。
だから……………ナムジュナに……………
うまく伝わるのか………伝えられてるのか……
俺は、不安でいっぱいだった。
でも……………それでも……………。
言葉に詰まりながらも………なんとか、
俺なりに……………最後まで…………伝えた。
しばらくの間……………重い沈黙の時間が、流れた。
ナムジュナは……………しばらく、考え込んで……
深呼吸した後……………
顔を上げて、俺を見た。
ナムジュナは……………
やっぱり、よく解ってる。
…………………俺の事を。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!