第41話

StoryAfterThat «Ⅱ»
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2023/02/28 11:54 更新





















ジミナと想いが通じたあの日から


俺が、ずっと気になっていたのは………


他のメンバーたちの事だった。










ジン兄さんや、テヒョンアやジョングガは


色々と世話になった事もあったが……




直接、顔を見て話す……のは、


少し、だいぶ………


かなり…………躊躇いがあったから………










とりあえず俺から電話をして、


軽く………結果報告だけを済ませた。






電話の向こうでは……驚いたり、騒いだり、


ギャーギャーと騒がしい様子だったので


三人とも、早々に俺の方から電話を切り上げた。

 






こっ恥ずかしくて……一連の流れなんか

 
詳しく説明できるワケが…………無い。







かといって、全員集まって報告なんて………


それこそ、公開処刑だ。


ジミナを、そんな目に合わせたくもないので


これくらいの対応が妥当だろう。











どうせ…………今後、みんなと顔を合わせれば………


死ぬまで突っつかれて、


イジられる事になるのは……解っている。










それに、詳しく話さなくても………




だいたいは、解ってくれるだろうし。




理解されなければ、とことん話し合う。






それだけ、だ。









ホバには………ジミナから話したいと言われたので


ジミナに任せておく事にした。


あの二人なら……俺より、お互いを理解してるから


きっと、大丈夫だ。






そして……………残るは………



…………………………ナムジュンだ。



俺の、最大の不安要素は、ココだった。














 

リーダーとして、メンバーとしてずっと、


一緒に、このグループを守ってきたのに……


長年、共に戦って……


家族のように生活してきたのに……








メンバー同士……しかも、同性同士で


恋愛関係になる、なんて………


イレギュラーすぎるし、大きな問題でもある。








もしかしたら………


否定されたり………拒絶されたり………


するかも、しれない。









だとしても……………俺は、ちゃんと………


ナムジュナに…………俺から、話をしたかった。





もし、理解されなかったとしても………


 







俺が、選んだ人生を……知って欲しい。






そして、ちゃんと………お互いが納得するまで




何度でも、……………話し合いたい。










でも、二人きりで、顔を合わせるのは


どうしても不安だったから………。






ジン兄さんに頼んで、


一緒に、立ち合ってもらう事になった。











ジミナが、ホバを自宅に呼んで、


話をするのと同じ日に……


俺は、ジン兄さんとナムジュナを……


………自宅に呼んだ。












ナムジュナは、だいぶ警戒してた。







ジン兄さんと俺で、「話したい事がある」って   


俺の家に呼び出しされたんじゃ………当然だ。












ジン兄さんは、珍しく、ずっと静かで………


俺が、自分から、ナムジュナに話を切り出すのを


……………ずっと待ってくれていた。
















YOON
YOON
すまない…………ナムジュナ…………

YOON
YOON
ウチまで来てもらって。

  

 

NAM
NAM
………………いや、…………大丈夫です……………

NAM
NAM
けど、………何か………大事なハナシが……
…………………あるんですよね……………?




YOON
YOON
…………………………ん……………。
ちょっと………長くなるけど……
………最後まで………聞いて欲しい。



NAM
NAM
…………………………はい。















俺は………ジミナから告白された、あの日から……


俺が、ジミナを「人生のパートナー」としたいと


思ってる事までを…………俺なりに………話した。 






その間………ジン兄さんは、一言も喋らずに………


ただただ黙って、俺たちの事を見ていた。






ナムジュナは、すごく驚いていたが……………




俺の話を遮ることもなく、黙って





最後まで……………聞いていた。







だいぶ、要点をまとめて話しただけで………


俺とジミナが、どんな風に悩んで、泣いて、


どんな過程を経て、感情が変化して、
 

この結果になったのかは…………


ほとんど、ナムジュナには話さなかった。










いや……………恥ずかしすぎて……………


「話せなかった」が、正解……………だ。








 

だから……………ナムジュナに……………


うまく伝わるのか………伝えられてるのか……


俺は、不安でいっぱいだった。







でも……………それでも……………。 



言葉に詰まりながらも………なんとか、



俺なりに……………最後まで…………伝えた。












しばらくの間……………重い沈黙の時間が、流れた。

























NAM
NAM
…………………………
NAM
NAM
…………………………ふぅ……………

YOON
YOON
………………………………………


NAM
NAM
………話の内容は……………分かりました。







YOON
YOON
………………………………………ん。


YOON
YOON
…………報告が遅れて………すまなかった。
YOON
YOON
………とにかく、話せる事は話したし……
……俺から言いたいことは……………
……………………全部………………………伝えた。





NAM
NAM
………………………………………




YOON
YOON
もし……………意見があれば、
何でも、聞くから……………
YOON
YOON
………何でも、……言ってくれ。








NAM
NAM
………………………………………






ナムジュナは……………しばらく、考え込んで……



深呼吸した後……………



顔を上げて、俺を見た。









NAM
NAM
……………僕……………
NAM
NAM
ちょっと、……………安心しました……


YOON
YOON
………………どうして…………?




NAM
NAM
いや、シュガ兄さんと
ジン兄さんがいて……
NAM
NAM
「大事な話がある」って言うから………




NAM
NAM
てっきり、解散とか……脱退とか……
……辞めたりするのかと……思って………




YOON
YOON
あぁ、……………そっか……………
YOON
YOON
すまない………余計な心配かけて………





 
NAM
NAM
いや、いいんです。その事じゃ無かった
だけでも………少し、気持ちが楽に……



YOON
YOON
……俺は……………辞めないよ。
YOON
YOON
何があっても、このグループも………
………………………音楽も……………辞めない。




NAM
NAM
………………………………………

NAM
NAM
……………じゃあ……………


NAM
NAM
…………僕が……グループを守るために、
…………ジミナと別れろ、って言っても……










NAM
NAM
シュガ兄さん、受け入れないでしょう?










YOON
YOON
………………………………………

YOON
YOON
………………………受け入れない……な。









NAM
NAM
……………だろうな……………



NAM
NAM
……………どれが一番大事なんて、
……………決められないし……

NAM
NAM
全部が、大切………なんでしょう?














YOON
YOON
…………………………そうだ。












NAM
NAM
………………………………………


















ナムジュナは……………


やっぱり、よく解ってる。


…………………俺の事を。





















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