第8話

剣の稽古と密着する背中
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2026/01/11 05:08 更新
ー城の中庭・訓練場ー

あなた

「はぁ、はぁ……。

つ、司さん……もう無理です……」

今日は朝から、司さんに剣術の稽古をつけられている。

私、ただの女子高生なんだけどな。

なんで木刀なんて振ってるんだろう。



「何を言うかあなた!!

護衛がいるとはいえ、自分の身は自分で守れるに越したことはない!

さあ、あと100回だ!!」

彰人

「……おい司。やりすぎだろ。

こいつフラフラじゃねえか。

ほら、あなた。水飲め」

彰人くんがベンチからタオルと水を投げてくれた。

彰人くん、口は悪いけど本当にオカンみたい……あ、怒られそう。

あなた

「ありがとう彰人くん……。

でも、私、全然うまく振れなくて……」



「ふむ……。

確かに、腰が入っていないな。

貸してみろ。こうやるんだ」

司さんが私の後ろに回った。

え?

背中に、司さんの胸板が当たる。

ガシッ、と私の手の上から、司さんの手が重なった。

あなた

「つ、司さん!? ち、近いです!!」



「動くな! これが基本の構えだ!

いいか、力を抜いて……そのまま踏み込む!!」

耳元で司さんの大きな声が響く。

熱い。体温が直に伝わってくる。

これ、完全に後ろから抱きしめられてる状態じゃん……!!

瑞希

「あ~あ。司先輩ったら、ドサクサに紛れて役得だね~。

顔緩んでるよ~?」

木陰で休んでいた瑞希ちゃんが、ニヤニヤしながら茶々を入れる。

彰人

「……チッ。

おい司、離れろ。教えるなら口で言えばいいだろ」



「む? 何を言う彰人!

身体で覚えるのが一番早いのだ!!

ほらあなた、もう一度だ!!」

あなた

「は、はいぃ……」

(心臓がうるさくて、剣のことなんて頭に入らないよ~!)

KAITO

「……おや。熱心だね、みんな」

その時、涼やかな声が響いた。

テラスの上から、団長さんがこちらを見下ろしている。

いつの間にいたんだろう?



「む! 団長!!

見ていてください! あなたは筋がいい!

すぐに立派な騎士になれますぞ!!」

KAITO

「ふふ、それは頼もしいな。

でも、司くん。

あんまり彼女に無理をさせないでおくれよ?」

KAITOさんは手すりに肘をついて、ニコリと微笑んだ。

逆光で表情がよく見えないけど、声はすごく優しい。

KAITO

「彼女の体に、傷一つでもついたら大変だ。

……綺麗な肌なんだから、大事に扱わないとね」

あなた

「っ……///」

(遠くから言われてるのに、なんでこんなにドキドキするんだろう……)

彰人

「……分かってますよ。

怪我なんてさせません」

彰人くんが、私を司さんから引き剥がして、自分の背中に隠した。

なんだろう、このピリピリした空気。

KAITO

「うん、彰人くんは心配性だね。安心したよ。

……じゃあ、僕は執務に戻るから。

あなたちゃん、後で部屋においで。

ご褒美に、甘いお菓子を用意してあるからね」

KAITOさんはヒラリとマントを翻して、城の中へ戻っていった。

ご褒美……?

部屋に、二人きり?

瑞希

「わお。団長からの呼び出し~?

いいな~あなたちゃん。

あの団長が、特定の誰かを部屋に呼ぶなんて珍しいのに」



「ぬぬぬ……!! 団長め、油断ならん!!

あなた! 俺もついていくぞ!!」

彰人

「お前は行くな。余計ややこしくなる。

……はぁ。

あなた、行くなら気をつけろよ。

あの人、優しい顔して独占欲の塊みたいなとこあるからな」

彰人くんの忠告に、私はコクンと頷いた。

首元のペンダントが、心なしか熱くなった気がした。
8話更新~!⚔️✨
今回は司くん回!!🌟
バックハグでの剣術指導とか…ベタだけど最高じゃない!?💕
司くん、天然でこういうことするから罪深い男だよ…

そして団長さん!!💙
テラスから見下ろしてるの、「支配者」感あってヤバい…
「傷一つでもついたら大変」「綺麗な肌」って…
それって心配?それとも執着?🥺

次回、団長さんの部屋で二人きりのティータイム!?☕
何が起きるのかな~?
彰人くんの「独占欲の塊」発言も気になるよね!🖤

面白かったら♡と☆よろしくね!🫶🍬

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