sha「げっ!ゾム見つかったやん!」
zm「……」
感動の再会をしてから数分後。けたたましい音が鳴り響くと共に家の扉は乱暴に開けられ、外から中へと何人かの男たちが入ってきた。
そこにはかつてロボロを閉じ込めた連中がチラホラおり、ロボロはゾムの後ろに下がって下を向いた。
「……ロボロ。生贄を差し出しなさい。お前は死なないんだ。早く私たちの言う通りに動きなさい」
かひゅっ
ロボロの喉から空気が漏れる。仲良くしてくれた男が言うのだから無理はないだろう。
あの時ロボロを追っていたのはやはり仲の良かったこの男だった。もしかしたら見間違いかも知れない、あの人がそんなことするはずない!と思っていたロボロにとってこの村における最後の絶望となった。
rbr「ぁ………あ、」
zm「ロボロ!?声が…」
天の紙の隙間から見える琥珀色の瞳は不安げに揺れ、その拳はわなわなと震えている。
sha「ゾム!ロボロ!早よ逃げよ。んな人数俺らだけじゃ無理や!」
シャオロンのその一言でゾム、ロボロは我に帰りハッと目の前の村人に視線をやる。村人たちは完全にこちらをやる気満々と言った目で見つめてくる。
鎌を持っている人、桑を持っている人。武器は様々だがもう手加減する気はないのだろうことだけがひしひしと伝わってくる
けれど逃げようとしても扉は村人たちの後ろにある。どう考えても詰んでいるこの状況_____
パチ
パチッ
聞き慣れない音が聞こえた。何かパチパチ言っている音。臨戦大勢だった村人も少し落ち着き辺りを見回す。
数秒経った頃には家の中や外に何かが充満しており、視界が薄くなっていた。
zm「これっ火事やないか!?」
そうゾムが声を荒げる時には家の外などが炎によってオレンジに光っていた。急に何事かと村人たちが慌てふためき幽閉されていた家から出ようとする。
ゾムやシャオロン、ロボロもひとまずこの家を出ようと走るが、前の村人がなかなか外に出てくれなかった。
本格的に火が燃え盛ってきても村人は何故か家から出ずずっと扉で何かの言い合いをしていた。このままでは扉に遠い方のロボロたちは逃げることもできずにただただ二酸化炭素中毒で死んでいくのだろう。
火事になったと気づき5分が経過した頃。大人のゾムやシャオロンより体の小さいロボロの体を二酸化炭素が蝕んでいった。
二酸化炭素は人体には有害であり、窓も逃げ道も塞がれてる今新鮮な空気を取り込むことができずロボロの意識状態は少しずつ薄れていった。
すると昔聞いた声がロボロの名を呼んだ。
「ロボロ!はよぉそいつら連れて出ていけ!」
掠れていた意識を無理矢理にでも現実に引き戻し、声のする方を見る。
声のする方には仲良くしてくれていた男…が村人たちを押さえつけながらロボロたちを流すように扉の前を開けた。
「やめろッ!早よにがせや!お前この村での恩を仇で返すつもりか!?」
「あんた早く退きなさいよ!わたしら死ぬやないか!」
「死にたいならあんたが一人で死んでもらえる!?はやくっそこどきな!」
うるさい村人を押し付けながら男は言葉を紡ぐ。
「ロボロ、これは俺の本心や。今までごめん助けてあげられなくてごめん。見捨ててごめん…これが俺が最後にできるお前への協力や。俺はこの村を壊滅させる!…………あったらいけんかってん、この村は」
男はそれだけ言うとロボロたちに背を向けて村人を外へは出させまいと力を出す。この村に若いものは少なく、男一人でなんとか出来そうなくらいだった。
ゾムは一瞬迷ったが男の気持ちを汲み取り、ロボロを担いで家を出た。シャオロンも無事にそのあとを追い幽閉されていた家は炎の中へと消えていった。
最後に男はロボロの方を向き笑った。その頬には一粒の涙が光っているように見えた_____
「元気でな」
お久しぶりです〜()
一ヶ月更新なくて本当にごめんなさい!
スマホ無事治ったのでこれから時間あればバンバンと小説投稿しちゃう
まぁでもこれからテストに体育祭に実習あるのであんまり投稿頻度は変わらないと思います!
以下小説も書いてるので順序適当なので全部確認してね(((
とりあえず投稿しそうなやつ………(((












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。