そう言うと、最初に一番の男の人が呼ばれた。
私は2番だからこの人の次に呼ばれる。
本当に、一人一人に目を向けて話してくれるの?
私は疑問に思った。まあいいか、めんどくさいことは周りの空気に溶け込んで気配を消す。
ひときわ背の高い患者が手を上げてそう言った。
私も、ここについてもう少し調べたい。
オギノさんがそう言うと小さな女の子がにやにやしながら口を開いた。
こんな小さな女の子が殺し合い…なんて物騒な言葉を知っていることにも驚きだが、なぜかその言葉には納得させられた。
みんなそう言うと黙り込んでしまった。
まあ流石に大丈夫だとは思うけど…
看護師さんも嘘をついているようには見えなかった
そう言い、じゃんけんをして班を決めた。
2人になるとまずい可能性があるので取り敢えず、3人ずつに分かれた。
私はワカサキさんとワカバヤシさんと同じ班になった。
…正直、私は恋バナなどは少し苦手なのでワカバヤシさんとは、相性が悪いと感じていたのだが…
私がそう言うとワ…ヒナさんは満足したように微笑んだ。
覚えてないのに変だよねとワカサキさんは笑った。
そう言われても私にはワカサキさんのようにアスリートの勘はなかった
私は苦笑いをした。
私達は病室の担当になった。
みんなの個室を見て記憶がなくなる前どうしていたのかを予想するらしい。
そうだけど〜…とワカサキさんはすこし気まずそうにしていた。
気持ちはわからなくはない。私もあまり人に自分の部屋は見せたくないタイプだ。まあ私たちはここに来たばかりだから別に良いのか…?
たしかイガキコウタは黒髪の高校生くらいの男の子だった。
なんだか不思議な感覚を身にまとっており、明るそうには見えるが深いところには辿り着かせない…そんなふうに見えた。
ワカサキさんが扉を開けるとそこは、まるで小児科のフリースペースのような…ピンクの柔らかいマットが床に敷き詰められ馬の玩具や積み木が置いてあった。
ワカサキさんは真面目に病室を眺めていた。
ワカサキさんは恐る恐るバッドを握った。
そこには真っ赤な血痕がこびりついていた。
院内に甲高い叫び声が響く。
さっき看護師さんが言っていたけれど私たちは一度死んでいる。
つまりはこれは私たちが死んだ原因のヒントなのだろうか。とすればここはイガキコウタを殺した犯人の……
なんて趣味の悪い、だけれど日常に退屈していた私はすこしだけワクワクしていた。
こちらにこの小説を応募したいのですがよろしいでしょうか
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!