私の名前は、 水無月 あなた 。
ちょうど1か月前に、「 余命1年 」だと申告された。
もともと体が弱いこともあって学校はロクに通っていなくて、ずっと病院で過ごしてきた。
だから、看護師さんや先生たちとはタメ口だし、凄く仲がいい。
ある意味友達☆
先生はそう言ったきり、何も言わなくなった。
意味わかんないけど……私のことを気にかけてくれていることはわかった。
検査室の窓から見える学校を見て、そう呟いてみる。
本当に、言ってみただけ。
♢______♢
自分の病室で、ベッドに寝転がりながら伸びをする。
病院って、やることないから暇。
テレビはあるけど興味ないから見る気はないし、スマホもあるけどゲームとかも興味ないからやんない。
だから、いつも寝てるだけ。
そんな日々は、退屈だしつまらないんだけどさ。
そんなことを頭で考えていたその時、ガラガラッ…と病室の扉が開けられた。
入ってきたのは、水色の髪をした目つきのわるーい男の子。
……なんでこんなに睨まれてる???
……あ、つい思ったことを言ってしまった。
でも…あきらかに不良くんだしいいや。
遠くから、そんな看護師さんの大きな声が聞こえてくる。
……ほとけくんってこの子かな?
なんか隠れてるし……。
あ、……素直に答えてくれるんだ←
うぉ……ゲーム感覚だったのか…………。
さすが不良……ってとこか。
見た感じ私より年下っぽいし、ここは年上の私がしっかり注意しないとね!!
なにこの子w
うるさいしか言わないじゃん……ww
そう言ってほとけくんを笑う。
なんだか、……笑けてしまった。
そして同時に……ほとけくんと残りの時間一緒に過ごせば、私の周りが楽しくなる気がした。
だから言ったんだ。
……そんなにこっちを睨まなくてもいいじゃんか。
next ♢














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!