第3話

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2023/11/17 13:00 更新
 
 
看護師さん
あなたちゃん、検査行くよ~
(なまえ)
あなた
りょうかーいっ!
 
 私の名前は、 水無月みなづき  あなた 。
 
 ちょうど1か月前に、「 余命1年 」だと申告された。
 
 もともと体が弱いこともあって学校はロクに通っていなくて、ずっと病院で過ごしてきた。
 
 だから、看護師さんや先生たちとはタメ口だし、凄く仲がいい。




 ある意味友達☆
 
 
(なまえ)
あなた
ていうか先生、余命1年だってわかり
きってるのになんで検査するの?
看護師さん
できるだけ、長く生きられるように
するためだよ ニコッ
 
 先生はそう言ったきり、何も言わなくなった。
 
 意味わかんないけど……私のことを気にかけてくれていることはわかった。
 
(なまえ)
あなた
……学校通ってみたかったなぁ~…
 
 検査室の窓から見える学校を見て、そう呟いてみる。
 
看護師さん
学校は……難しいかもしれないね
(なまえ)
あなた
うん、知ってた!言ってみただけ!!
 
 本当に、言ってみただけ。
 
 
 ♢______♢
 
(なまえ)
あなた
……暇だな~
 
 自分の病室で、ベッドに寝転がりながら伸びをする。
 
 病院って、やることないから暇。




 テレビはあるけど興味ないから見る気はないし、スマホもあるけどゲームとかも興味ないからやんない。
 
 だから、いつも寝てるだけ。
 
 そんな日々は、退屈だしつまらないんだけどさ。
 
 そんなことを頭で考えていたその時、ガラガラッ…と病室の扉が開けられた。
 
 入ってきたのは、水色の髪をした目つきのわるーい男の子。
 
(なまえ)
あなた
……君だーれ?
ほとけ
ほとけ
チッ…人いたんだ……
 
 ……なんでこんなに睨まれてる???
 
 
(なまえ)
あなた
もしかして、不良くん?
ほとけ
ほとけ
…あ゛?
 
 ……あ、つい思ったことを言ってしまった。
 
 でも…あきらかに不良くんだしいいや。
 
看護師さん
ほとけくーん?どこ行ったのー!もう怪我とか病気じゃない限り出禁だって言ったでしょー!?
 
 遠くから、そんな看護師さんの大きな声が聞こえてくる。
 
 ……ほとけくんってこの子かな?




 なんか隠れてるし……。
 
(なまえ)
あなた
……君がほとけくん?
ほとけ
ほとけ
……そうだけど
 
 あ、……素直に答えてくれるんだ←
 
(なまえ)
あなた
出禁らしいけど……なんでここに
入ってきたのさ
ほとけ
ほとけ
……暇だから遊び感覚でアイツらから
逃げてるだけ
 
 うぉ……ゲーム感覚だったのか…………。
 さすが不良……ってとこか。
 
(なまえ)
あなた
……この部屋、私専用の病室なの
(なまえ)
あなた
早く病院も出て行ったらどう?
 
 見た感じ私より年下っぽいし、ここは年上の私がしっかり注意しないとね!!
 
ほとけ
ほとけ
…無理
(なまえ)
あなた
くっ…反抗期めが……!!
ほとけ
ほとけ
反抗期じゃないし
(なまえ)
あなた
え?どう見ても君、反抗期でしょ
ほとけ
ほとけ
うるさい……
(なまえ)
あなた
うるさくないよ
ほとけ
ほとけ
……うるさいったらうるさいの
 
 なにこの子w
 うるさいしか言わないじゃん……ww
 
(なまえ)
あなた
……ぷっ…w なんだ、可愛いとこ
あるじゃん、君面白いねっ!ww
 
 そう言ってほとけくんを笑う。




 なんだか、……笑けてしまった。
 
 そして同時に……ほとけくんと残りの時間一緒に過ごせば、私の周りが楽しくなる気がした。
 
 だから言ったんだ。
 
(なまえ)
あなた
ねぇ、ほとけくん
ほとけ
ほとけ
……
 
(なまえ)
あなた
看護師さんには、この場所に君がいること、黙っててあげるからさ、
(なまえ)
あなた
これからは君と過ごしたいな
ほとけ
ほとけ
……は?
 
 ……そんなにこっちを睨まなくてもいいじゃんか。
 
 
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