第30話

2.花宵 🩷💚
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2024/05/05 07:43 更新
阿部亮平
君もやってみたいの?
ずっと見てた人が急に喋ったから


びっくりして尻餅をついてしまった。
佐久間大介
い…いきてた…。
阿部亮平
失礼だなぁ君。
阿部亮平
ごめん、でるね。よいしょっとっ…
その人はさっきまで彼を囲んでいたのに


彼が動いたことで落ちた花たちにも目もくれず


窮屈さから解放されて嬉しそうにその箱の中から出た。


そして服についた綺麗な花たちを


乱暴に払い落としている。


彼は気づいているんだろうか。


いくつもの花が踏まれてさっきまでの美しさが


一ミリも残っていないことに。
阿部亮平
…で、君?
阿部亮平
何の用?
阿部亮平
意味もなくこんなとこいるんだったら
阿部亮平
さっさと帰ってくれる?
阿部亮平
目障り。
佐久間大介
…いや…えっと……
さっきまでの柔らかい雰囲気とは一転して


一気にキツくなった言葉遣いに戸惑ってしまう。
佐久間大介
びしょびしょになっちゃって…
佐久間大介
ハハ…すいません
佐久間大介
邪魔ですよね…早くここでますね…。
阿部亮平
…なーんだ!
阿部亮平
それならそうと言ってよっ!
阿部亮平
ちょっと待ってて、持ってきてあげる。


また雰囲気が変わった。


あまりにも変わるタイミングが多すぎて


どの彼が本物か分からなくなる。


店の奥へ駆けていく姿は可愛いだけなのになぁ。


いやいや、なに期待してんだよ。


もしかしたら、持ってくるって言ったのは傘のことで


傘持ってきて


じゃあ、ね…帰って?とか言うかもしれねぇからな。


いや…ありえるな。
佐久間大介
暇だな…。
さっき彼が落としていった花たちの片付け


でもしよっかなー。


それにしても、こんな綺麗な花たちを


踏んじゃうなんてもったいないなぁ…。








トントン


彼が戻ってきたのかな。


どっちかな、傘かタオルか。


振り返ったら決まるってことだよな?


どうしよっかな、振り返らないでみる?


なーんて、ずっと無視してちゃダメか。


佐久間大介
おかえり……ってまた君かよ。
さっき俺にイタズラしてきたツルが


また俺にイタズラしていたみたい。




ってかさっき、ここまでツル伸びてたっけ…?


生きてるのか?


いや、生きてはいるのか。


そうじゃなくて…自我もってるってこと?


いやそんな…まさかね。


眠くなってきて頭おかしくなったんだろ。


夢の中に入るにはまだ早いのに。










目覚めまであと4時間30分。









SnowMan's love(短編の方)は


一気に出したいので少し遅くなります。



P.S.ふっかさん、誕生日おめでとうございます💜

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