ずっと怖くて見れなかった自分の歯。
いふにぃに見られそうになってから気になってしょうがない。
そろそろ現実を見ないといけないのかな…。
そんなことを考えているうちに気づけば、
僕は洗面所の電気をつけていた。
鏡の前に立ち、そっと口を開けた。
僕が見たのは
奥歯は黒くえぐれ、穴の中に食べかすが詰まってる
もはや原型を留めていない歯の隙間からどろりとした膿のような液がにじんでる
前歯の裏には硬い歯石がびっしりこびりついて、
歯の表面は白く濁って、光っていない。
歯茎も赤黒く腫れていて、ところどころ血も出ている
想像以上に酷い僕の口の中だった。
喉が詰まって声が出ない。
足がガクガクして、その場にしゃがみこんだ。
目の前がにじんみ鏡の中の自分がぐにゃりと歪む。
「もう手遅れだ」
「これほんとに僕の歯なの?」
そんな言葉が僕の頭の中をぐるぐるまわる。
声が震え、涙がぽとぽとと洗面台に落ちた。
歯を磨かなかった罰、夜動けなかった罰、
ぜんぶぜんぶ、自分が悪い。
ぜんぶぜんぶぜんぶ僕のせい。
口をぎゅっと閉じて、声を殺して泣いた。
痛みも、涙も、誰にも気づかれないように。
これは僕への罰だから。僕が責任とらないと。
そんなことを考えながらその場でうずくまって泣いた
そしたらいきなり…肩を叩かれた。
4個中4個目!!
一応これ一話目ね⬇️













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。