第7話

6話
614
2025/02/04 15:15 更新
あなた
………。



生まれてからずっといた実験施設

今日、私はここを出ていく

私以外にも実験体の子はたくさんいる
中には、“失敗作”と呼ばれている子もいる

その子達は、私を見てなんて思うだろうか?

きっと、憎しみの目で見てくるだろう

でももう、気にしてない
日常茶飯事だ

研究者
研究者
準備できたか
あなた
…はい、いつでもいけます
研究者
研究者
…じゃあな



最後の最後まで、このチョーカーは外してくれないのか

GPSが埋め込まれている黒いチョーカー
5歳くらいのときから着いている

もう慣れっこだけど
死柄木弔
……来たか
行くぞ
あなた
…はい


案の定、子どもたちは私を睨んでいる

「お前だけずるい」
そんな目をしている。
わかってたけど、なんか嫌だな
死柄木弔
…どうした、早く行くぞ
あなた
……はい



私は最後に深く頭を下げてお辞儀をし、
施設から出ていった
死柄木弔
…ここが今日からお前の家だ
あなた
……未成年が来ていいとこじゃなくないですか?



案内されたのは大人っぽいバー
どう見ても未成年が来ていい場所じゃない

カウンターには黒いモヤみたいな人が立っていた
多分男性
???
死柄木弔、この少女が…?
死柄木弔
あぁ、そうだ
あなた
………
黒霧
初めまして、あなたの名字さん
私は黒霧といいます。
あなた
…あなたの名字あなたの下の名前です
よろしくお願いします
黒霧
紅茶でも飲みますか?
あなた
…はい
死柄木弔
…くつろげばいい
今日からお前の家にもなるんだからな
あなた
……はい


黒霧さんが出してくれた紅茶は
とっても美味しくて

温かかった。
あなた
…美味しい
黒霧
それは良かったです
死柄木弔
後でせんせーにも会ってもらう
それまでゆっくりしてろ、部屋は後で案内する
あなた
わかりました


死柄木さんはそれだけ言ってふらふらと
どこかへ行ってしまった

黒霧
仮眠を取りに行ったんですよ
あなた
…そうなんですね


黒霧さんが私の言いたいことを見透かしてるかのように
言ってくる

ホントに何で分かったんだろう

個性なのかな?
黒霧
私の個性はワープゲートですよ
あなた
怖いほどわかるんですね
黒霧
顔に出てますので


すごいなこの人

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