夜、船の上で私は黒い海を眺めていた
月が水面に反射してとてもきれい
私はサメが好き
でも、みんなはサメが好きかなんて知らない
もしサメが出てきて
あたふたしてるみんなを想像すると、
みんなには申し訳ないけど少しおもしろい
まるで、小さい頃に読んだ童話に出てきた
ワニを怖がる海賊みたい
たしか…15歳くらいの男の子と
1人の女の子、2人の男の子の3人兄弟で
ネバーランド…?へ行ってたのよね
聞き覚えのある声が聞こえた
なんだか酔っ払っているみたい
キャプテンは私の肩を抱いて
キッチンへと連れて行った
キャプテンの酒癖の悪さにはいつも呆れる
キッチンにて
グラスにお酒が注がれる
なんだか一段と楽しそうなキャプテン
ジャックはグラスに注いだお酒を一気に飲み干した
負けじと私も飲み干す
1時間近く私達がお酒を飲んだ頃
私は所謂ザルというもので、お酒が強い
ジャックに関してはすごいスピードで
お酒を飲んでいるのでだいぶ酔ってきている
なんだかイラっときた
ニヤニヤした顔でこちらを見る
まずい…怒らせてしまった…
とにかく逃げなきゃ……!!
私は扉の方へ向かい、扉の外へ出た
とりあえず外へ出たが、
もちろん逃げる場所なんてない
ひとまず…あの柱の後ろへ隠れなくちゃ

※こんな感じの柱です
どうしよう…見つかるのも時間の問題…
いっそ自分からジャックのところへ行って謝る…?
それで許してくれるだろうか…?
まずいまずい…どうしよう…
今1番聞きたくない人の声がする
もう目の前にいる。謝って穏便に終わらそう
キャプテンが私の言葉を遮った
キャプテンと私の距離がさらに近くなる
エリザベスが言っていた、
壁ドン?というやつなのだろうか
あんまりにも距離が近くて顔が熱くなる
つい顔を背けてしまう
顎を引かれ、ジャックの方へ顔を向けさせられる
キャプテンが深いため息を吐く
何が丁度いいんだか…!!
でも…もう言うしかない…
そう言い、私から離れ、
ついでに私の頭を撫でた
また熱い自分の顔を仰ぐ
そう言い、妖しく笑みを浮かべる
月明かりのせいか、いつもよりも笑みが似合う
この人(知ってたけど)尋常じゃない……
数十分後
さすがに飲みすぎたのか、少し眠くなってきた
すると、徐ろに私の手を取り、キスを落とした
そう言い、自分の部屋へ戻って行った
ベッドに入っても、今日あったことを思い出して
なかなか寝付けなかった
次の日
なかなか眠れず、目の下に隈ができてしまった
結局ちょっとした騒ぎになってしまった
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!