調査兵団が壁外に行ってから数時間後。
俺たちは、巨人の襲来を受けていた。
何人もの仲間が…住民が死んでいく。
トロスト区に開けられた大きな穴。
今から俺は巨人となり、あの大きな穴を塞ぐ。
本当にできるだろうか
…いや、そんなことを言ってる場合じゃない
やるんだ。
必ず、この街を救ってみせる。
作戦開始の煙弾が放たれる。
俺は思いっきり指を噛みきった。
その時、一瞬だけあいつの声が聞こえた気がした。
なあ、あなたの下の名前……
お前はどこに行ったんだ?
調査兵団に入るんじゃなかったのか?
なんで、そんなに……
声が聞こえる…
あなたの下の名前か?
何をしてるのかまではわからない。
穴は、塞がったのか?
《ヒヤッとした手》が俺の頬に当たる。
あぁ、ダメだ…
意識が……
その言葉を最後に俺は意識を失った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。