第3話

~第一章~十四歳ノ誕生日
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2023/05/22 12:56 更新
◆アレンールシフェニア王宮内「天国庭園ヘブンリーヤード」にて
アレン=アヴァドニア
アレン=アヴァドニア
うわ、もうおやつの時間だ
三回鳴る鐘の音、それを聞いた時、僕がつい口にしたのはそんな言葉だった。
レヴィン大教会の巨大な鐘の音は、遠く離れたこの王宮まで届く。隣でシャルテットが大きくため息を吐いた。彼女も考えていることは同じようだ。
昼過ぎから始めた庭園の掃除は、午後三時を過ぎても終わる気配を見せない。
僕とシャルテットの他に、六名ほどの男の使用人が懸命に清掃作業を行っていたが、何しろ広さが尋常じゃない。元々この人数で行うこも自体無理があるのだ。
とはいえ大半の使用人たちは、今夜行われる舞踏会の準備に追われているため、侍女長のマリアムに頼んでも、これ以上の人数を割り当ててもらうことは期待できそうにない。
うんざりした顔をしながら、シャルテットが話しかけてきた。
シャルテット
シャルテット
あ〰️!疲れたッス!疲労困憊ッス!ねぇアレン、もう後は適当にそこらへんを掃き掃除して終わりじゃ駄目ッスか?
アレン=アヴァドニア
アレン=アヴァドニア
そういうわけにもいかないだろ。まだ大噴水の周りなんか手つかずだし。今日は他国の王族も来るからピカピカにしとけってマリアム様にも言われただろ?
シャルテット
シャルテット
そんなもん、多少汚れててもばれないッスよ。舞踏会は夜にやるんだし。
アレン=アヴァドニア
アレン=アヴァドニア
...でもね、今日はリリアンヌ様の誕生日をお祝いしてのことだぞ。マリアム様はいつもよりピリピリしてたし、もしばれたら大変だぞ。
 無言で掃除を再開するシャルテット。彼女の不満もわからないでもない。そもそも僕たちは王女付きの使用人であり、庭園の掃除は他の使用人に任せればよいのだ。しかし、なぜシャルテットと僕が参加しているかというと、彼女が食事の準備や、着替えの手伝いなどしようものなら、持ち前の馬鹿力で食器は破壊するわ、衣装はビリビリに引き裂くわで散々だからである。そして僕は、そんな彼女のお目付け役を任されたというわけだ。
よくクビにならないものだと思うが、力仕事に関していえば、男以上に得意だし、何より彼女の愉快な性格が王女リリアンヌに気に入られている、というのが大きいのだろう。
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シャルテット
シャルテット
 
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