第49話

再会
233
2022/11/05 12:33
ブラキストン
ブラキストン
ストーク、紅茶を頼んで良いかい?
ストーク
ストーク
はい、丁度お掃除も終わりましたよ
ストーク
ストーク
只今御持ちします
『コンコンコン』
ストーク
ストーク
……?どなたでしょう
ブラキストン
ブラキストン
すまない、出てもらっても良いか?
ストーク
ストーク
かしこまりました!
ストークはドアを開けると
目の前にはティルとシャンティの姿があった。
ストーク
ストーク
ティル様!男子棟までよくお越しで!
ストークはティル達を中に入れた。
ティル
ティル
お邪魔するわ、突然ごめんなさい
ティル
ティル
ブラキストンに色々と聞きたいことが…
ティル
ティル
…と思ったけど、体調が優れないみたいね…
申し訳ないわ
テーブルに寄りかかって、ふらつきながら立っている
ブラキストンを気に掛けて言った。
ブラキストン
ブラキストン
気にすることじゃないよ、
リハビリも順調だ
ブラキストンは明るい声色で答えた。
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ブラキストン
ブラキストン
それで……僕{ブラキストン}に聞きたいことって?
ティル
ティル
こんなことを聞くのはあまり縁起が良くないとは思うのだけど…どうやって貴方はもとに戻ったの、?
ティル
ティル
『お披露目』のときは、すすが散って消えてしまったように見えたのだけど……
ブラキストン
ブラキストン
嗚呼、やっぱりそのことか
ブラキストンが笑って言った。
ストークが紅茶を運んできたのと共に話始めた。
ブラキストン
ブラキストン
僕{ブラキストン}は崩れて亡くなったように見えただろうが、人の形を維持できず、
元の小さなモーフに戻っただけなんだ
ブラキストン
ブラキストン
わかりやすい例だ、僕{ブラキストン}はもとから身体が弱かった
ティル
ティル
……『モーフ』って何かしら…?
ティルが申し訳なさそうに聞いた。
ブラキストン
ブラキストン
ストーク
ストーク
ストーク
はい!
ストークはテーブルの上に、
すすで黒ずんだ紙とペンを持ってきた。
ブラキストン
ブラキストン
ストークは絵が描けるんだ
ブラキストンがそう言うと、
ストークは紙に『モーフ』を描いた。
ブラキストン
ブラキストン
これが『モーフ』だ
ブラキストン
ブラキストン
僕{ブラキストン}たちシャドーは、
初めはこの姿だったんだ
ティル、君もそうだよ
ブラキストン
ブラキストン
シャドーは『人間』を模して作られた
『モーフ』なんだ。人の形を模する習性から成っている
ティル
ティル
……え、ちょっと待って
ティルが慌ただしく止めた。
ティル
ティル
それを知っているってことは…
もしかして貴方もシャドーハウスの真実を
知ってるの?
ブラキストン
ブラキストン
嗚呼、勿論
ブラキストンは明るく言った。
しかし、その途端にブラキストンから大量のすすが出た。
ストーク
ストーク
発作です、!!
ストークが倒れこんだブラキストンを支えて言った。
シャンティ
シャンティ
発作……?
ブラキストン
ブラキストン
あまりないことだが……主に煤量の多いものに起こる現象だ……ティルは…無いのかい…?
ティル
ティル
いいえ……私{ティル}は無いわ、
それより、 
ブラキストンそれ大丈夫なの、?
ティルが心配そうに言った。
ブラキストン
ブラキストン
あ、嗚呼……大丈夫…だ…
ストーク
ストーク
いえ、大丈夫じゃないでしょう……
ストーク
ストーク
ティル様、シャンティ、大変申し訳ないのですが、今日はこの辺で終了願います…
ストークが小さく頭を下げて言った。
ティル
ティル
ええ、その通りにするわ、どうか御無事で
ストーク
ストーク
有難う御座います
ストーク
ストーク
シャンティ、また広間の掃除のときにね
シャンティは静かに頷いた。
ティル
ティル
……もしかしてだけど、
ブラキストンの『発作』って、バーバラのと同じなんじゃないかしら
ティル
ティル
ほら、修練の間での特別教室のときの話をしたでしょ?バーバラの『アレ』も
『発作』と呼ぶなら、ブラキストンの
『発作』と似ているわ
シャンティ
シャンティ
ですが……バーバラ様は唸り声を上げていたと言います、ブラキストン様は倒れこんだのみでした…
ティル
ティル
……そうなると、すすを操作できるか
できないかの違いかしら
ティル
ティル
バーバラはすすを操作できない、
それに対して、
ブラキストンはすすを操作できる…
修練の間に居たってことはそういうことよ
ティル
ティル
バーバラとは違って、ブラキストンは
多少の『発作』の制御ができる……
ティル
ティル
同じシャドーでも、不思議なことが沢山ね
ティルは静かに、思考を巡らせていた。
こんにちわ、刹那です。

テスト期間に突入するため、しばらくの間、
小説をお休みさせて頂きます。

あ、ですが、同時進行で進めている
『森の精霊と銀の薔薇』に関しては、進行が遅くなりますが投稿をなんとかして続けるつもりです。
(ストーリーが書きやすい為。)
把握お願い致します。

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