第10話

朝戸風
271
2025/04/23 13:30 更新

大和敢助
お、戻ったな?
(なまえ)
あなた
ご心配をおかけしました…
もう大丈夫です!



長野県警本部。


長野の綺麗で澄んだ空気が本部を浸している。





私が抜けていたのは3日間くらいだったけど、
年度はじめの忙しさは全く変わらない。



というより、私がいなくなったことで
1人の負担が増えているんじゃないかと思う。







本当にすみません、という気持ちと
なんで無理やり入院させたんだ?という気持ちが
戦って、結局何も言えなかったけど。


上原由依
ほんとに心配したんだから!
無理しちゃダメよ?
(なまえ)
あなた
はい、ありがとうございます…!
 



由依さんは相変わらず、太陽みたいな笑顔を
向けてくれた。


ただ、唯一変わっていたのは手の上に
分厚いファイルや、仮止めされた書類があること。







青いファイルだから、たぶん刑事事件…

私がいない間も事件が起きていたんだな…






それにしても、致死量レベルの書類だけど。

上原由依
あなたの下の名前ちゃん、さっそくで
悪いんだけど…
(なまえ)
あなた
書類運びですか?
上原由依
ごめん、お願いできる…?
(なまえ)
あなた
もちろんです!


由依さん、見た目に反して相当力持ちだなぁ…


交番で暇なとき、重量当てゲームしてたから
だいたいの重さはわかる。






これ、5キロ超えてる。

上原由依
青いやつはサイタイで、
仮止めされてあるプリントは二課だから!
(なまえ)
あなた
了解です!


サイタイは突き当たりの廊下、
二課は一階上だったっけ…


復帰初日からヘマやってちゃ頼りなくなる。

ここは涼しい顔して持っていかなくちゃ。








…脳内にさまざまな案が思い浮かぶ。





タイムトラベルしたとして、疲れはするんだから
プラスマイナスはゼロ。



警察官としてはわりと貧弱な方だって
自覚もしてる。たぶん階段を上がるだけで精一杯。

息が上がる確率は100%だ。



 



自分でもよく思う。


未来のことは全然考えてないな、って。



(なまえ)
あなた
(ま、弥生を捕まえればいいか…)



普段なら目を見開かれそうなほどの荷物だけど、
年度初めということも相まって、
みんな自分のことで精一杯だ。




当たり前だ…夜遅くまでここにいたくはないだろうし。


残業なんて、好んでやることじゃない。








そんなとき、背後から体の芯にまで響くような
低い声の人が独り言のように語りかけてきた。

仏に逢うては仏を殺せ…
己の限界を理解することも大切ですよ。
(なまえ)
あなた
諸伏警部…
諸伏高明
これは二課へ送る書類ですね。
手伝います。
(なまえ)
あなた
すみません、ありがとうございます…



警部…頼りになるなぁ…


ていうか、仏に逢うては仏を殺せって、
私の思い描いている漢字が正解だとしたら、
だいぶ過激な言葉なような…





まぁ、文字通りの意味じゃないんだろうけど。

諸伏高明
体調はいかがですか?
(なまえ)
あなた
もう大丈夫です!
ご心配をおかけしました…
諸伏高明
そうですか…それは良かった


私だけかもしれないけど…



この人の声は少しドキッとする。






見えないはずの心が、諸伏警部には見えているような、
そんな不思議な感覚になる。

諸伏高明
このあと、時間ありますか?
(なまえ)
あなた
あると思います…(たぶん)
諸伏高明
少々付き合ってください。
そこまで時間はかかりませんから。
(なまえ)
あなた
は、はい!
諸伏高明
では…






不思議な人だ…



冷静沈着で頭脳明晰で、優しくて、顔もいい。

時々、創作された人なんじゃないかと思うくらいだ。







でも、ちゃんとこうして実在している…


(なまえ)
あなた
(タイムトラベルしてること、
 諸伏警部には気づかれそうだなぁ…)



月乃
こんにちは、作者の月乃です!
月乃
今日は報告に来ました!
月乃
先日、私自身初の、二次創作で
ランキングに載らせていただきました!

 
月乃
本当にありがとうございます!
月乃
不定期更新ですが、
これからも読んでくれると嬉しいです!
月乃
よろしくお願いします!

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