翌日。
例の爆弾犯の事件と、連続殺人の件で
県警は忙しなく動き続けている。
そんな中、私はパソコンと睨めっこ。
大和警部もパソコンと睨めっこ中。
私と大和警部の間に鏡でもあるんじゃないかと
思うほど、格好も目線も同じだった。
…少し、笑える。
諸伏警部と大和警部を比べたら、
万一、発砲されたときに動けるのは諸伏警部だ。
まぁ、銃の腕前はそこまで差はないらしいから
諸伏警部は身軽さで選ばれたんだろう。
私も、選べと言われたら諸伏警部な気がする。
あの人、ガチな時って目が怖いもん。
まぁ…あの時に爆処の方から連絡が来たら
普通の優しい目に戻ったんだけど。
大和警部は連続殺人の共通点と、
犯人の特徴探しをしていた。
私は新たに予告された爆弾犯の暗号を解いていた。
どちらも、進展なし。
でも、私は物申したい。
私はここにきてまだ1ヶ月半。
the新人なわけで…
警察学校での学科の成績は普通、
実技の成績も普通。
これぞ、ノーマル刑事。
そんなやつが暗号を解けるわけがない…
諸伏警部め…恨みますよ、、、
長時間座っていただけあって、
立ち上がったとき、背骨と腰が嫌な音が
鳴った気がする。
とはいえ、警察官だからそれなりの
体力もあるし、筋力もある。
何ともなく済んでるのは若さのおかげかな。
嘘ではない。
でも、どういう対応をしたらいいか毎度悩む。
お姉ちゃん、と呼べるほどの仲じゃないし
年賀状を毎年送るだけのちょっと知った他人くらいの
認識でいる。
というか、母に年離れた妹がいたなんて
ここ3年くらいで知った。
たぶん一生関わらないだろう。
それくらい、あの人のことはよくわかっていない。
大和警部、自問自答タイプなんだ…
ということはさておき、
メールの内容が気になってパソコンとの
睨めっこ対決は一度休戦した。
歯車は、どんなに古くても、錆びていても、
完全に動かなくなることはない。
もしかしたら、
もう回り始めていたかも知れない
時計の針。
真実は、時に人の心を過剰に欠けさせる。
それを、強く、痛く実感した。
アンケート
どちらがいいでしょう?
短編(40話以内…?)
25%
長編(50話超え…?)
75%
投票数: 20票












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。