見下ろすと、もう目に涙を貯めている優太。
__ ほんっと、誘い上手だな。
優太と強引に目を合わせて、
唇にキスを落とす。
俺の今の綺麗な心を汚したのが
優太だなんて、最高じゃないか。
身体も全部俺がいいけど、
今俺を選んでくれてる彼が可愛くて、
思わずため息が出る。
少し煽り口調だけど、別に彼らしくて
それすらも愛おしい。
余裕そうにそんな色気ぷんぷんな言葉を
発しるけど、頬は赤く染まっていて、
無理に余裕ぶっているのが伝わってくる。
身体から始まった関係、とも言えるかもしれない。
でも俺にとっちゃ、学生からの運命で。
身体の繋がりだって、死ぬ程大切で。
不健全だとかそんなんじゃない。
愛の繋がりで愛を示せるもの。
ちょっといじけて、頬を膨らませる優太。
別に、 「 付き合って下さい 」
なんてまだ言ってないし。
恋人になった訳でもない。
でも、もう。
自然と手が絡まって、
俺からキスを振らせた。
まだ、俺に返せる愛は無くても
俺を少しでも恋愛的に好きで居てくれたら、
俺は意地でも、沢山、好きを教えてやりたい。
その日のSEXだけは、甘くて、
苦くて、ほんのり寂しい味がした。
そして、見るには恐れ多い位に綺麗で
可愛くて、愛おしい彼が
俺のものになった、なんて。
また、汚いこと考えるけど、
今回だけは綺麗な愛だなんてくさいこと思った。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。