それぞれがそれぞれの思いを巡らせて
その部屋に9人居るのか疑いたくなるほど静かな時間が続く。
その沈黙を破ったのは、マネージャーだった。
この言葉でKing & Princeの"6人と1人"に緊張が走る。
その一言で、
あなたの顔には、『焦り、恐怖』が現れていた。
ジャニーさんもマネージャーもそれは予想していた。
だが、予想に反して神宮寺、岩橋、髙橋の反応は
『喜び』ではなく『悲しみ、焦り』だった。
残りの平野、永瀬、岸の3人は
予想通りただひたすらに喜んでいた。
ジャニーさんとマネージャーには疑問と焦りの感情が芽生えていた。
本来ならドラマに出てもらう前提で話をする予定だったが、
ジャニーさんの機転で『本人に決めてもらう』という話に変わった。
それはマネージャーも察して、口を出すことはなかった。
この時既に、メンバーの異変に気付いて居た
ジャニーさんとマネージャー。
だが2人とも『大したことは無いだろう』と
特に問い詰めることは無かった。
それが"グループ崩壊"の危機を招くとは知らずに……
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。