あの状態からどうやってその力が湧いてくるのか、もはや意味がわからないけれど、あなたの名前は最後までステージに立ち続けた。
そして…
最後の挨拶、そしてダブルアンコールまで終えた後、ステージから降りた瞬間、電池が切れたように倒れた。
無理をし過ぎたせいか、なかなか熱が下がらなかったみたいだけれど、
今朝、ようやく回復したと連絡があり、明日からは練習にも参加できるらしい…!
元気になったあなたの名前に早速会いに行こうと、同い年のメンバーみんなで家に行くことにした。
…
…
…
久しぶりに見るあなたの名前は、なんだかちょっと痩せたように見えるけれど、すっかり顔色も明るくなって安心した。
最後に見たあなたの名前は、もう死んじゃうんじゃないかっていうくらい、フラフラでボロボロだったからなぁ…。
ワイワイと話しながら、リビングの床やソファにみんなで座る。
ウンウン…とみんなの話を聞いていたら、威尊にいきなり話を振られて驚く。
匠海や京介まで悪ノリを始め、あなたの名前はあなたの名前で背筋をピッと伸ばして座り、俺のほうを真剣な眼差しで見つめてくる。
…俺、お説教とか苦手なんだけどな…。
…一瞬の沈黙。
さっきまで真剣な顔で返事をしていたあなたの名前まで笑い出している。
案の定、翌日の練習で、リーダーの柾哉くん、そして最年長の兄貴である西くんから、あなたの名前がしっかり叱られていたのはまた別の話…。
Fin.
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お待たせしました。
大夢メインで
・高熱の中、ライブを頑張る
・隠そうとしたけれどメンバーは気づいてサポート
・舞台裏に捌ける
というリクエストでした。
できるだけ忠実に!と思いましたが
ご希望通りの内容になったでしょうか…。
リクエストありがとうございました。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!