山口Side
失恋してから一週間
自然とあなたの下の名前先輩を避けるようになった
正直辛い
でも、あなたの下の名前先輩に好きな人が居るんだったら、、
応援してあげたい
だから離れるべきだ
悪いことをしてしまっている自覚はある
申し訳ないって思ってる、、
でもこれが僕なりの応援の仕方
こうするしかない
それに、あなたの下の名前先輩も僕みたいなやつじゃなくて、、、
あんなかっこいい人と結ばれた方がいいに決まってる
きっと、きっと、、
ピコン
ポケットからスマホを出すと、そこには一件のメッセージ
あなたの下の名前からのメッセージ
文字の筈なのに、何故か悲しそうに見えて
どんどん胸が苦しくなっていって
どんどん胸が痛くなっていって
やっぱり、分かっちゃうよね
山口がメッセージを送ると、直に既読がついた
メッセージの良い所は、相手が見えないから、言葉だから簡単に嘘をつけてしまう
いや、悪い所かな、、
それを利用してる僕も最低だなッ〜、、
そのメッセージを見て、山口はスマホをしまった
そして月島の背中を追いかける
あなたの下の名前先輩は知らなくていい
僕の勝手な行動だから
貴方は何も知らなくていいんです
知らなくてもいいことだからッ、、
でも、せめて
貴方の好きな人ぐらい
好きな人の名前ぐらい、知りたかったな
あなたの下の名前Side
私の思い込み
そう分かっていても、辛いものは辛いのだ
きっと違うよね
うん、違う
そう思いたいのに
私の心の何処かで、 "避けられてる"
そう思っている
そんな時、誰かにデコピンをされる
一切気持ちの籠もっていない言葉
その言葉にあなたの下の名前は一層ぷくっと頬を膨らませる
「 へぇ〜? 」と何かありげに言うあなたの下の名前
対して、男の方は段々と弱腰になる
ビシッ!と男を指す
「 あ"! 」と声を出す男
ガーン!と効果音が付きそうなまでに膝から綺麗に期ずれ落ちる男
そんな男に「 ふふっ 」とつい笑ってしまったあなたの下の名前
さっきまで悲しがっていたはずの男が言うセリフではない
その言葉にあなたの下の名前は「 ? 」と頭を傾げた
体制を変え、その場であぐらをかく男
その男の目の前にあなたの下の名前はしゃがみ込む
「 は?どういうことって、、 」と言葉を続ける
ブッサイクという言葉に「 な"ッ! 」と反応するあなたの下の名前
そうすると、男に頬を捕まれぐいっとあげられる
その言葉にハッとする
手を離し、あなたの下の名前の頭を少し乱暴に撫でる
そうだよ、私
何考えてるの
なんで諦めてるの?
まだ大丈夫
きっと大丈夫
最後までその "きっと" を信じないと
「 まあ、翠兄が良いって言ってるんだったら良いけど 」と立ち上がるあなたの下の名前
そのあなたの下の名前に釣られるように男も立ち上がる
「 じゃあな〜 」と手を振りながら去っていく男を、あなたの下の名前は呼び止める
その言葉に、男は振り返る
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そう、山口が見たのは
あなたの下の名前の一つ上の兄
辻宮成海こと、成兄だった
次回
「 すれ違いから始まる恋も如何ですか? 」
NEXT♡×12 ☆×2
「 "俺の" 妹に何か用? 」

辻宮 成海
烏野高校三年生
弓道部
あなたの下の名前の一個上の兄
見た目と中身(口調)のギャップが女子にモテている
意外にシスコン
身長178,9
頭悪し

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。