第24話

アメリカさん
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2025/01/28 03:00 更新
「日本、清をオレにくれよ♪♪」

…と。  

ニコニコと人好きするような笑みで、アメリカさんは笑うのだった。

今はもう、十九世紀である。長い江戸時代は終わり、私は再び日本と呼ばれるようになっていた。

「アメリカさん…どういう意味ですか?」

「そのままの意味だ。オレは清が欲しい。もう、独立したんだ。オレが植民地を増やしても良いだろう?」

「…貴方は、大きいでしょう?これ以上、デカくなる必要はありません。」

実際そうだろう。私の直轄領土よりも、彼の直轄領土の方が、大きいのだから。植民地含めても、ソレは変わらない。

アメリカさんは、私が清へ積極的に攻め込まないのは、私が戦争で弱っているからだと、当たりをつけたらしい。

「日本、、いいや、父さん。息子へ誕生日プレゼントくらい、送って欲しいものだな?」

「………貴方を息子だと思ったことは、一度もありません。私はイギリスさんとは、違います。」

「だろうな」

そう言って、アメリカさんは一歩、一歩と私へ近づいてくる。そうして、私を見下ろした。

「日本が見ていたのは、オレじゃない。ただ、オレによって得られる利益を見ていただけだ。」

あの頃の可愛らしいアメリカさんは、どうやら居なくなってしまったらしい。

昔言っていたイギリスさんの言葉を真に受けているのだ。私が彼を支配をする訳は、利益の為だ、、と。あの時、私が否定した事など彼は覚えて居ないのだろう。

どうやら、交流が薄れてしまった間に、彼と私の間に、大きな溝が出来ていたようだ。

本来であれば、時折会って会話をして、光源氏計画を進めるべきであった。しかし、私は各所に作り上げた植民地たちの世話や、清殿、戦争、南下政策を進めるロシアへ目を光らせていたので、彼との会話の時間がメッキリ減ってしまったのである。

…あぁ、でも良かった。今のアメリカさんは、私の知っているアメリカさんと、そう変わりない。

コレなら、私は心置きなくアメリカさんを愛する事が出来るだろう。

「父さん」

そう言って、アメリカさんが私の頬に手を当てて、じっと熱い目線を向けてくる。



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