引っ越してから丁度1週間くらい。
ガチャリ。
音を立ててドアを開けると、
目の前には半透明……というか、16分の1(足だけ)透明な、
同居人……否、同居霊が待ち構えていた。
普段出迎えなんてせずテレビ見てるくせに、
今日だけは迎えに来るもんだから、勘がいいんだかなんなんだか。
後ろから囃し立ててくる馬鹿どもを中に連れ込んで、
幽霊の癖に触れられる、やけに実感のあるそいつと向かい合わせた。
ぐぇ、なんて今どき漫画の登場人物でも言わないような音が
そいつの口から聞こえてきたのは聞こえないフリをしてやった。
ニッコニコの笑みでそういったそいつに、
俺の連れてきたいつメンの3人は、ぽかんとした表情で口を開いた。
なんでその流れでそうなるんだよ。(
俺はこの幽霊と1週間くらい一緒に過ごして、わかったことがある。
①。生きてた頃の記憶が無いこと。
②。俺の前にも一緒に住んでた人がいること。
そして③、ものを食べられること。
……ちょっと待てよ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。