第8話

水……。
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2024/05/08 11:49 更新
あなた
うわぁ……昨日のやつアザになってる。
翌朝私は、廊下にあった鏡の前で顔をしかめていた
あなた
ランダル締めが強すぎ……((ボソッ))
ドスンッ
あなた
?!
ラン
あ……
いきなり大きい音がしたので、びっくりして振り返ると




斜め後ろにランダルが尻を着いて焦った顔で私のことを見つめていた
あなた
あ、主様大丈夫ですか?!
ラン
あ、い、いや。
あなたの下の名前が、私の名前……。
あなた
?!(口に出てたのか?!)
あなた
あ、いや、その、気のせいです!!
あなた
きっと主様の気のせいです。
呼んじゃいけないのかと思い



私は必死に否定した。
ラン
え、気のせい?
あなた
はい。私が主様のことを呼び捨てにするはずがありません。
ラン
そ、そうかな……?
あなた
主様はまだ寝起きなので、寝ぼけてるんですよ。
ラン
そ、そっか……?
納得のいっていないような顔をランダルがずっとしているので


とりあえず



話をそらすことにした。
あなた
そういえば、主様はこんな朝早くにどうしたのですか?
ラン
あ、そうそう、のどが乾いたから水を飲もうと思って……。
あなた
そうだったんですね。
私がお持ちしますよ。
だから主様は自分のお部屋でどうかお待ちください。(早口)
ラン
わ、わかったよ。ありがとう。
ランダルが立ち上がって自分の部屋にゆっくり戻っていくのをしばらく見つめていた
ラン
名前呼びだったら良かったのに……((ボソッ))
あなた
ランダルがなにか言っていたのはわかったけど



何を言っているかまでは、声が小さすぎて聞こえなかった
あなた
(そろそろ行くか)
私もしばしば立ち上がり




水を汲みにキッチンへ向かった
あなた
えっと、コップコップ……
ェン
ん。
あなた
うわあああ!!びっくりしたぁ!!
コップを探していたら、ニェンさんが後ろからコップをくれた。
ェン
うっせぇなぁ……。
朝早くから叫ぶんじゃねぇよ
あなた
す、すみません。
耳を塞いで、目を細めながら落ち着いた声で注意された
あなた
(ニェンさんが急にくるからじゃないか。)
心の中で言い訳をしながらも、ちゃんとコップを受け取った
あなた
コップありがとうございます。
ェン
んで?
こんな朝早くからなんの用だよ。
あなた
いや、主様がお水を飲みたいとの事だったので……
ェン
あっそ
あなた
ニェンさんは何してたんですか?
ェン
あ゛?
朝飯準備。
あなた
?!そ、そうだったんですね
あなた
もしかしてお邪魔しちゃいましたか?
ェン
別に。
そう言いながらニェンさんはシンクの方へ行って作業を始めた。
あなた
(ニェンさんがご飯を作ってるなんて意外だな。)
なんてことを思いながら、私もシンクの方へ水を汲みに近づいた
あなた
(あ……すごくいい匂いだ……。)
ニェンさんが何を作っているのかはは分からないけど




とてもいい匂いがした。
あなた
あ、あの。ニェンさん……朝ごはんは何にするんですか?
ェン
……。
ニェンさんは細くなった目で私をしばらく見つめてから
ェン
内緒
と、意地が悪いにやけ顔でそう言った。
あなた
?!
ェン
ハハハ。
早くあいつんとこに水持って行ってやれよ
私が固まったのを見て笑いながら言ってきた
あなた
あ……たしかに。
私は水を汲んでランダルの部屋へと歩き出した。
あなた
(ニェンさんって態度は良くないけど、コップ取ってくれたし、意外と笑うし……そこまで怖い人じゃないのかも?)
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、、、部屋に着いていた




コンコン
あなた
主様、水を持ってきましたぁ。入りますねぇ?
あなた
って、寝てる……
ランダルは二度寝していた









あなた
はぁ。
主様。起きてください?お水、持ってきましたよ。

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