夕方になり
何もすることがなく
外を眺める
扉が開いているため
少し冷たく心地いい風が入ってくる
今日胡蝶さんが言っていた言葉は何なのだろう
自分の気持ちに素直に……
今1番自分が思っていることって
なんだろう……
あの日以来
不死川さんと会えていないから
ちゃんとしたお礼が伝えられてない。
それだ……
だから胡蝶さんは
今日任務がないことを教えてくれたのか
私は早速
手紙を書き
それを鎹鴉に頼み
不死川さんへ届けてもらうことにした。
そういい
窓から飛び立った鴉
とりあえず
私がこんな状態で
まだ部屋の外に出ることを
胡蝶さんに禁止されているから
おこがましいお願いではあるが
今日の夜会いに来て欲しいと綴った。
柱である以上
任務がない日は
ほとんどない
だからこそ、今日のような機会は
逃してはいけないと思った。
そして何故か
どうしても会いたいと
思う自分がいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。