莉犬side
るぅちゃんに検査キット取ってきてもらうように言ったから
あとはジェルくん次第だな……

「ジェルくん、ちょっとお話しよっか」

「んっ……おはなし…?」

「そう。ジェルくんさ、いつから喉痛かったの?」

「え、えっと……ね…」

「いいよ、思い出せるまで待つから」

「っ……えっと…」キョロキョロ

「……。」

「あの……な……」
目、泳ぎまくりじゃん。
こりゃあ結構前からじゃないの?

「……じゃあ3択ね。」

「あ……うん……」

「1個目、今日の朝から。2個目、昨日の夜から。」

「3個目、それより前から。……どれ?」

「……3つ目…」ボソッ
「……やっぱりね。」

「ごめんなさい……」シュン

「うん、謝れてえらいけど、これからはちゃんと言ってね?」

「少し変だな〜って思ったらすぐ言うこと!」

「…はい……」

「じゃあお話はこれでおしまいっ」

「教えてくれてありがとうね」ニコッ

「っ……んんっ…」ウルッ
ガチャ

「莉犬にぃ、持ってきました!」テコテコ

「っ……!」ビクッ

「あ、るぅちゃんありがと」ニコッ

「いえいえ、もうやりますか?」

「うん。出来ればジェルくんのことお願いしてもいい?」
「……はい、おっけーです」

「けッ……検査……するん……?」プルプル

「もちろん、やらなくても確定っぽいけど…」

「それで違ったら触診とかもしたいからさ」

「うぅっ……や…やだぁ……ッ」ポロポロ

「やだのは分かるけど、少しだから頑張ろ?」

「でもぉッ……」ポロポロ

「ジェルにぃ、大丈夫です!」

「僕がジェルにぃの手、握っててあげますから!」ギュッ

「っ……手…だけ……?」

「え……今なんて……?」

「……るぅちゃん、ぎゅってしてあげて?」ニコッ

「なッ……///」ビクッ

「……だめなん…?」ウルウル

「っ……前の貸しですからね…///」ギュッ

(前の……?)

「うん……」プルプル

「ま、まぁいいか……」

「じゃあジェルくん、お口開けてね」

「っ…あ、あ……」ウルウル

「大丈夫、できますよ」ナデナデ

「偉い、ごめんね少し苦しいけど頑張って」スッ

「っ、はぁ゙ッ……!ケホッケホ……や゙ぁっ!」ポロポロ

「ごめんね、もう少し頑張れッ!」グリッ

「っあ゙ぁ…ッ…!やらぁ゙っ……!ゲホッ…」

「ジェルにぃ偉いです!僕の顔見ててください!」
さっきはぎゅーだけで真っ赤っかだったのに……笑

「んぇっ……けほっ…るぅちゃ……ッ」ウルウル

「っ……///」ピクッ
……やっぱダメか笑

「よしっ、おっけーおしまいっ!」

「ゲホッゲホッ…っあ……ッ…うぁぁぁぁんっ!」ポロポロ

「よ、よしよし、よく頑張りましたっ!」ナデナデ

「うぇぇぇんっ……いだっ…がっだぁ…!」

「痛かったね、偉かったですよ」ナデナデ

「検査回してくるから、少し休憩してて」

「グスッ……んっ……はぁいっ…」
───しばらくして───
ガチャ

「ジェルくーん、結果でたy──」

「しーっ!」
「今ちょうど寝ちゃいました」
「すぅ……すぅ……」

「あっ、ごめんね」
「少し移動しましょうか」
───部屋の隅っこ───
るぅとside

「…移動って別室とかじゃないんだ」

「だってもし起きちゃったら……」

「た、確かに…」

「それで、結果どうでした?」

「うん、やっぱりアウトだった」

「あらら……まぁ、そりゃあそうか…」ボソッ
「…ていうか、さっき言ってた貸し?ってなんのこと?」

「いっ、いや…あれはなんというか…」焦

「……あっ、もしかして…秘密でふたりでなにか食べたとか…?」ジトッ

「そ、そうじゃないですけど……」

「じゃあなんなのさ」

「よ、世の中言えないことだってあるでしょうっ!!!///」

「うわっ、ちょっと!ジェルくん起きちゃう!」

「んん……すぅ……すぅ…」

「す、すみません……でも、内緒です……///」
口移しで薬飲みました。とか言ったら色んな理由で死ぬし殺される……///
「……?」
END
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!