あの夜。
先生はオールマイトに負け、タルタロスへと収監されてしまった。
ワープゲートを潜った数分後。
ヴィラン連合は、先生があらかじめ用意してくれていたのか、とある一室にいた。
死柄木の膝の上に座り、正面であなたを抱きしめる。
絶対に離さないと言わんばかりに。
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しばらくの間。
一旦ヴィラン連合は解散し、各々が新しい仲間と出会い、対等な組織を探したりと、行動していた。
ヴィラン連合のリーダー死柄木と、共にいるのはあなたと黒霧。
まるで、初期の頃に戻った感じだ。
AFOを失った直後と比べ、だいぶ心の整理が追いついてきた。
あなたは、あの日からずっと死柄木にべったり。
もちろん、死柄木もあなたにべったり。
これぞまさに、win - winの関係だ。
死柄木の膝の上に座り、過去にAFOと撮った写真を振り返る。
彼女自身、それを見て心を落ち着かせているらしい。
2人きりになると、死柄木は口を開く。
珍しく、死柄木は幼児に戻ったのかと幼い口調で黒霧に問いかける。
時折見せる、心の底から笑っている笑顔じゃない。
死柄木弔、本当の笑顔を黒霧に見せた。
死柄木は只々、前だけを見ていた。
これは、ヴィラン連合の戦力拡大もあるだろうが、一番は。
また、" 大切な姫 "の笑顔を取り戻すため。
幸せにさせるため。
ただ、それだけだ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。