第42話

好きを形に
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2026/07/15 08:00 更新
突然だが、僕は彼女に対して愛の囁きをしたことがほとんどない。
告白していこう多分、一度も。
「好き」を形にして表現してはいるが、「好き」とは一言も言っていない。
一度だけそのことについて彼女に聞いてみたら
あなた
いや、付き合う前に比べたらだいぶ伝わってくるし、私がキャパオーバーするから今のままで十分なんだけど
これである。
knmc
(好きを言われなくて不安がらない奴っているんだ…)
まあ仮にも幼馴染だし、僕がそういうのをしないというのも彼女はわかっているのだろう。
あなた
好きって言葉だけじゃないいろんな形があるし、それを刀也はしてくれてるから、そこまで悩む必要はないと思うけど
knmc
そういうもの?
あなた
そういうもの。
そりゃ言ってくれたら嬉しいよ。でも、言いたくても言えないこと、それを強制するのはまた話が違うから。
knmc
……なんだよ、今日かっこいい日?
あなた
今日はかっこいい私でお送りします
knmc
むかつくな
憎まれ口を叩くと、あなたはふふ、と笑った。
あなた
とにかく、私は今のままで十分嬉しいよってこと。
刀也が私を好きすぎるあまりにここまで悩んでくれるなんて思わなかったし。
knmc
……
僕は誰も教室にいないことをいいことに、席を立ってはあなたを抱きしめた。
knmc
…この時間が嫌いじゃない
あなた
…抱きしめてる時ってこと?
knmc
そう。
あなた
…私も嫌いじゃないかな
愛の形は人それぞれということです。

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