前の話
一覧へ
次の話

第1話

春雨にて
108
2026/02/28 14:22 更新
 春雨母艦にてー
神威
高杉と雑魚どもを分断する
神威
阿伏兎とあなたは戦艦で奴らを駆逐するんだ
あなた
えぇー!?じゃぁ、アンタ(神威)は残って高杉とやり合うの!?ずるい!!
 アホ提督との食事会が終わった後のことだ。我らが団長は高杉とか言う最近春雨と組んでいる鬼兵隊を切ることになったと伝えた。そして、一番美味しいところだけを持っていくらしい。
神威
あなたなんかに譲らないよ。あれは俺の獲物だ。
あなた
チッ
 舌打ちをこぼして去るあなた。
阿伏兎
あーぁ。また始まったよ。団長と補佐殿の悪い癖!
 春雨第七師団団長神威とその補佐あなた。二人とも春雨きっての武闘派で、今ではトップクラスだ。この二人の強さにより、第七師団は春雨最強である。団長である神威は今や提督を凌ぐ程の支持を受けており、あなたも第七師団のある特別部隊の隊長という役割を与えられた。
阿伏兎
(俺から見ればこいつらは良きライバルに見えるがねェ〜。どうやら奴らはそうではないらしい)
 お互い顔を突き合わせれば殺し合い。何度仲裁に入った仲間が死んだことだろうか。
 この二人の喧嘩の仲裁の方がよっぽど面倒なのだ。
 野兎戦艦ー
あなた
あぁー!!イライラする!
隊員
隊長、落ち着いてください!
 春雨第七師団特別編成部隊ー通称野兎(のうさぎ)。 野兎(やと)と 夜兎(やと)を掛けているのだ。主な役割は先陣を切ること…であるが、先陣を無理やり切っていく団長神威のお守り役である。
隊員
そろそろ鬼兵隊の戦艦に近づきます!!
 ちらっと前のモニターを見るあなた。
隊員
なっ!?あれは…!?
あなた
えっ…
あなた
急いで阿伏兎達の戦艦に通信を!!
 阿伏兎の戦艦ー
阿伏兎
どこでどう聞き間違えたかね
 前方には鬼兵隊の船。
阿伏兎
敵さんあんな大家族だったっけ?
 モニターには鬼兵隊の背後に多数の戦艦。
あなた
ちょっと!阿伏兎!どういうこと!?
 通信により、憤るあなたの姿が映る。
あなた
あれ、匂狼ん所のとアホの艦隊じゃん!どうして鬼兵隊についてんだよ!!
阿伏兎
あなた、どうやら俺たちは嵌められたらしい
あなた
はぁ!?
 前方の戦艦から第七師団の戦艦へと攻撃が飛んでくる。
 野兎の戦艦ー
あなた
撃てェェ!!
 部下に指示を出すあなた
あなた
阿伏兎!そっちも撃ち返せ!
阿伏兎
分かってる!!
 ドーン!!
 あなた達の戦艦が揺れる。
阿伏兎
お…!あなた、だい….か?
あなた
チッ、まさか通信機が!?
隊員
大変です!通信機能が停止!!
阿伏兎
い…ひ…!
 揺れるモニターに映っている阿伏兎はこう言った。
あなた
一旦引け!!
隊員
了解です!!
 野兎は先陣を切る。よって、大打撃を受けていた。
あなた
一旦近くの惑星まで飛んでいくぞ!そこで、潜伏する!
 阿伏兎の戦艦ー
阿伏兎
一旦引け!
 通信機が壊れた。だが、あなたなら恐らく己の指示が伝わるはず。そして、戦艦が引き始めた。
阿伏兎
あいつらが下がるまで持ち堪えるぞ!
団員
副団長大変です!!
団員
後方にブラックホールが出現しました!!
阿伏兎
はぁ!?こんな時にか!?
団員
副団長!
阿伏兎
今度はどうしたんだ!!
団員
野兎の戦艦が飲まれました!!
阿伏兎
何ッ!?
団員
野兎の戦艦の反応が薄まっています!!
団員
そ、そんな!団長補佐は!?
団員
流石にブラックホールを突破するのは…
団員
…野兎艦隊、完全に反応が停止!!艦隊の消滅を確認!
 沈黙
 ドーン!ドーン!
阿伏兎
ッ…構うんじゃねェ!!とにかく俺たちも危ねェんだ!
 野兎の戦艦ー
あなた
ん?空間が歪んでいる?
 いつも通りの宇宙。光線が飛び交っていなければだが…
隊員
ん?これはなんだ?
あなた
どうしたんだ
 ウー!ウー!!
あなた
次から次になんだ!?
隊員
まずい!!制御が!
隊員
まさか、これはブラックホール!?
あなた
ブラックホールだ!?
あなた
嘘だろ!?この戦艦には避けるためのシステムが設置されてたはずだ!
隊員
どうやら、先程の攻撃で故障してしまったようです!!
 ウー!ウー!!
隊員
まずい!制御が!!
隊員
完全に飲み込まれるぞ!!
隊員
隊長!指示を!!
隊員
団長補佐!!
 ウー!ウー!!
あなた
…一か八かだ!!このブラックホールを突破する!
隊員
そんな、無茶です!
あなた
この船には最強の防御が施されている。ちっとやそっとでは壊れない!どこかしらに歪みがあるはずだ!そこに突っ込め!
 ブラックホールに飲み込まれたことなんかない。だが、どこかしらに抜け道はある。それが歪みではないかと推測した。
隊員
完全に飲み込まれた!!
隊員
隊長のおっしゃった歪みを探せ!
 揺れる機体。
隊員
あったぞ!
隊員
あそこだ!突撃だ!!
 制御が効きにくい艦隊を歪みに突っ込ませる
あなた
突っ込めぇぇ!!
 歪みに突撃した瞬間、眩い光が辺りを包んだー

プリ小説オーディオドラマ