正確には任務で決められてるんだけど
いるわけがない
私は、最初の人間にも、最後の人間にもなりたくはないかな
まあ、人それぞれだけど
作ったら、相手を苦しめるだけだ
何も話してくれない
信用してくれないのか
いつも何してるのか
どうしたらもっと一緒に居れるのか
正直、そんなことを言われたところで対応できるほど私は暇ではない
毎日任務で一杯一杯だ
他のことに割ける時間もゆとりも集中力も、私は持ち合わせていない
無意識だった。というかそれが当たり前だった
過去形には、慣れていたから
「いた」「あった」「前に」
そんな言葉は普通に溢れていた
少なくとも、私の家では
草津の相伝術式は、かなり捨て身のものだったらしいから
こういう時、なんて言えば普通なんだろう
元々お年寄りで亡くなりました、とか?
二人とも当てはまらないな…
今は連絡取れなくてどうしているかわからない、とか?
どうしてるか…って言うかどうなったかは知ってるな…
何かやらかしてもう尊敬してない、とか?
尊敬してるし…
全部ひっくるめて、そう言うしかなかった
父も母も戦いで、逝った、と聞いた
二人とは7歳の時にわかれた。当時、草津家当主であった私の祖父が、私のことが気に入らなかったから禪院家に売られた。まあ、どちらも扱いは酷かったが、なぜか辛いとか寂しいとか苦しいとか、そんなことを感じたことはなかった
何かしらやることが多くて、そんなこと思う暇がなかったのかもしれない
じっと見つめられた後、うつ伏せて寝てしまった
よくわからない、弧爪くんと言う人は














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。