あなたの下の名前side_
ガチャッ
「いってらっしゃい」
その言葉が返ってこなくなって15年が経った。
私はあの日、代々受け継がれていた縛りを破り、確かに死んだ。
死んだはず、、だったのだけれど…
ガラガラガラ
どーゆーわけか、今生きているんだよね…!?
って言ってもここは、私の知ってる世界ではなかった。
20XX年10月31日午後11時59分_
私は新たにこの世界に産まれたのだ。
こいつらは今世のクラスメイト
ここには面白いやつばかりで毎日飽きない
この世界には上層部もいないし、無理に昼間呪霊を祓う必要ないんだよね〜
だから昼間にずっとクラスのみんなと過ごしてるの、新鮮で超楽しい
この街で"ボウフウリン"と呼ばれる私たちは、毎日街の見回りに行く時間がある。
先輩たちとチームになって各場所を歩き回るのだ。
私は桜、蘇枋、にれくん、京ちゃん、柊さんと同じチーム
ポンポンッと頭を撫でると、京ちゃんはいつも喜んでくれるんだ!かわいいっしょ!
風鈴高校の総長、梅宮一は同じ孤児院で育ったから家族みたいなもので、その繋がりで京ちゃんとも知り合った。
だから風鈴に入る前からこんな感じだったんだ〜
ほんと、私精神年齢おばさんだから若い子見てると母性本能出ちゃうよねぇ〜!
もうこの子達みんなかわいくってしょーがない!
わちゃわちゃしながら商店街を歩いていると…
「あんた大丈夫かい?顔色悪いよ?」
「え、あぁ、、大丈夫です、すみません」
フードを被った長身の男がヨレヨレと歩いていた。
全然大丈夫そうに見えないんですけど…
フードで顔がよく見えないなぁ…
皆も気になるようで、少し気にしながらその男の横を通り過ぎようとした…が…
ザッッ
私は、すれ違ってすぐに足を止めた。
皆不思議そうにこちらを見ている。
そりゃそうだ。
でも、すれ違いざまに、私の知ってる匂いがしたんだもの。。
私の、、大好きな…
あいつの匂いが…
ザッッ
フードの男も足を止めた。
恐る恐る振り向くと、、
あぁ、、やっぱり……
私の、大好きな、、
知ってる顔…
彼は目を見開いてこちらを見ている。
「君、、私の事知ってるのかい…?」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。