前の話
一覧へ
次の話

第6話

偽れない気持ち [完]
151
2024/06/29 15:49 更新
しばらくの間お互いその場から動けなくて音羽さんに抱きしめられる。
心臓がドキドキと煩いくらい高鳴っている…
音羽
音羽
失礼致しました…
麗華
麗華
あっ…
ゆっくりと音羽さんの身体が離れる
音羽
音羽
セッションありがとうございました。
とても楽しかったです。
麗華
麗華
あっ、こちらこそありがとうございました!
私も楽しかったです…
音羽
音羽
それでは、失礼致します…
音羽さんがいなくなった後も余韻が抜けなくてその場から動けなかった。
麗華
麗華
(音羽さんは何故私を抱きしめたのでしょう…)
しばらくして落ち着いたので部屋に向かって歩く
すると急に

フラッ…
麗華
麗華
……っ!
目の前が真っ暗になって身体に力が入らなくなる
麗華
麗華
(貧血…)
私は幼少の頃から貧血気味でよく倒れていた
麗華
麗華
(最近は症状も落ち着いてましたのにっ…!)
目の前が霞んで身体に力が入らない、このまま部屋に戻ろうとしても戻る前に転んで怪我をしてしまうのは分かっていたのでゆっくりその場に座り込む。
その時、
???
???
お嬢様…?
誰かの声が聞こえたような気がするけど耳がよく聞こえなくて分からない…
???
???
だぃ…で、か?……かき…でも…
ふと身体を誰かに抱きかかえられる。薄れゆく意識の中フワッと香った香水の匂いに覚えがあった。
その人は…
麗華
麗華
おと、は、さん…
そこで私の意識は消えていった……
どれくらい意識を失っていたのか、ゆっくり目を開ける。
辺りを見渡すと自室のベッドに寝ていた。
麗華
麗華
んっ…
音羽
音羽
……っ!
お嬢様!!
麗華
麗華
音羽さん…
音羽
音羽
良かった…
麗華
麗華
あっ、音羽さん…
目を開けると音羽さんが心配そうな顔で見つめていて私の身体を抱きしめた。
音羽
音羽
お嬢様に何かあったら俺っ…!
音羽さんの身体は震えていた。
私なんかの為にここまで心配してくれるなんて…こんな震えるほど…
麗華
麗華
音羽さん、大丈夫ですよ…
その身体を抱きしめ返してゆっくり背中をさする。
麗華
麗華
私幼少の頃から貧血持ちなんです。大人になり落ち着いていたのですが今日たまたま症状が出ただけで…
だからそんなに心配しないで下さい
音羽
音羽
…っ!心配するに決まってるやろ!!
目の前で好きな人が気失って平常心でいれる訳ない!!
麗華
麗華
えっ…?おと、は、さん…?
音羽
音羽
……っ!?
大変失礼致しました…!お嬢様に対して失礼な態度を…
麗華
麗華
いえ、それは気にしてませんが今の言葉…
音羽
音羽
…………………………
音羽さんは私から目を逸らし悩んだ様子を見せた後ゆっくりと口を開いた。
音羽
音羽
お嬢様は俺が仕える主で、俺を推してくれてるファンで…
年の差も身分の差もあるのは分かっているのに、今日一日お嬢様と過ごして色んなお嬢様の表情や言葉を聞いてくうちに俺はお嬢様に対して決して抱いてはいけない気持ちを抱いてしまいました…
俺は…
そこまで言うと音羽さんはゆっくり深呼吸をして衝撃の言葉を発する。
音羽
音羽
俺は…貴女が好きです。
主としてではなく、ファンとしてではなく1人の女性として、貴女を愛おしく思っています。
麗華
麗華
……えっ?
突然の音羽さんの言葉に目を見開く。
音羽さんが好き、私のことを、好き…?
音羽
音羽
それだけです、気にしないで下さい。
主治医の先生呼んできますね…
麗華
麗華
あっ!待って…!
部屋を出ていこうとする音羽さんを止めようとベッドから降りるとまだ治りきってないのか少しフラついた。
音羽
音羽
危ない!!
お嬢様大丈夫ですか!?どこか怪我されていませn…
麗華
麗華
んっ...///
フラついた私を支えてくれた音羽さんの唇をそっと塞ぐ
音羽
音羽
お嬢、様…///?
麗華
麗華
私も…私も音羽さんの事が、好きです…///
音羽
音羽
えっ…
麗華
麗華
執事さんとしてではなく、推し様としてでもなく音羽さんと同じ気持ちの、好きです…///
音羽
音羽
お嬢様…
麗華
麗華
だから、私とっ…!
音羽
音羽
待って…その続きは俺から言わせて下さい…
そう言うと音羽さんは私を軽々抱える
麗華
麗華
きゃっ…!?音羽さん私重たい…///
音羽
音羽
全然重くないですよ?お嬢様をベッドまで運んだの俺ですし
麗華
麗華
えっ…!?
衝撃的な一言を言いながら私をベッドにゆっくり寝かせると跨るように私を見下ろす
音羽
音羽
お嬢様、俺と付き合って下さい
麗華
麗華
……っ!
…はい、私で良ければ…///
私がそう言うと音羽さんは優しく微笑んで
音羽
音羽
んっ…
麗華
麗華
んっ…///
優しいキスが降ってきた
麗華
麗華
はっ…///音羽さん…///
音羽
音羽
んっ?何ですか?
麗華
麗華
1つ、お願い…///
音羽
音羽
はい、何なりと。
麗華
麗華
名前、呼んで下さい…///
お嬢様じゃなくて、名前で呼んでほしい、敬語もいらないです…///
音羽
音羽
…麗華
音羽さんに名前を呼ばれると心臓がドキドキして顔が熱くなる…///
麗華
麗華
音羽さん…///
音羽
音羽
麗華、俺からもお願い
麗華
麗華
???
はい、何ですか…?
音羽
音羽
俺もさん付けられると何か距離感じて寂しいからそれ以外で呼んでほしい…
さん付け以外で他人を呼んだことがない私にはかなりの難問だけど、確かに恋人同士でさん付けは聞いたことがない
だからずっと、呼んでみたかった音羽さんの名前を思い切って口にする。
麗華
麗華
音、ちゃん…///
音羽
音羽
うん、ありがとう
さすがに呼び捨てでは呼べなかったけど、それでも音ちゃんは嬉しそうに顔を綻ばせてくれた。
音羽
音羽
麗華、愛してる…♡
もう絶対離さない…♡
麗華
麗華
はい…///離れません…///♡










こうして私達はお嬢様と執事、推しとファンという関係から秘密の恋人同士になりました…。


[完]











この物語はここで完結です。その後の物語は、また別の場所で…♡

プリ小説オーディオドラマ