第4話

ポケモンっこ
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2024/05/10 07:16 更新
スグリ
お、おれ手伝っていいの...?
スグリ
そのポケモンっこ、あなたの下の名前がいいんじゃ...
あなた
あー、まぁ...それが最適なんだけどさ
あなた
まだスグリくんと会ったばっかで
スグリくんのこと何も知らないから、良かったら教えて欲しいな〜...って!
スグリ
おれのこと知りたいんだべ...?
何度も言ってるけど、そうだよ!って伝えると、
強ばった...いや、緊張してたみたいなスグリくんの顔が柔らかくなって、クスッと笑みを漏らす。
スグリ
あなたの下の名前、わや変わってるべ
あなた
えっ!?私変わってるの!?
スグリ
...おれ、そんな風に言って貰えたこと...
無かったから...
あなた
そう...なんだ。
私がモンスターボールから出してあげたフィアやミィ、マホを不器用に触っては、少し寂しそうに語る。
スグリくん、引っ込み思案?なところはあるけど、とっってもいい子なのになぁ...ってしみじみ思う。
今だってなんだかんだ手伝ってくれてるし。
あなた
でも大丈夫だよ!
スグリくん優しいからたっくさん友達出来るよ!
スグリ
た、たくさんはいらないべ...
あなた
えぇっ!?
スグリ
おれは...
スグリくんは何か言いたげに口を開いたけど、
そっと閉じてしまった。
スグリ
...そんなことより、あなたの下の名前のポケモンっこ...みんな人懐っこくて優しい...
スグリ
あなたの下の名前の影響さ、受けたべな
あなた
そうかなー...?
いや、それはないよ〜...
スグリ
な、なして...?
あなた
今日は連れてきて無いんだけどね、
家にニアやシャルがいるんだけど...
あなた
それはもう大変なの!
あの子たちの性格ってのもあるけど、
たまにはちゃんと言うこと聞いてくれたらって思うんだぁ...
スグリ
えっと...
ニア...?シャル...??
あなた
あ、ごめんごめん!名前じゃ分かんないよね...
ニャビーとニャオニクスの女の子だよ〜
スグリ
...あなたの下の名前のポケモンっこ、
わやめんこい子ばかり
あなた
めんこい...?
普段ニャビーのニアは私にツーンとした態度で、いつも言うことを聞いてくれないし、ニャオニクスのシャルは恥ずかしがり屋で中々外に出てきてくれないから、すっかり忘れていた。
スグリくんの言う「めんこい」って、なんだろう。あ、もしかして面倒くさい子って意味だったりするのかな!?
あ〜〜っ...!フィアが走り出したりするから〜!!!
あなた
確かに面倒くさい子ばっかかもね...
スグリ
面倒くさい...?
あなた
...え?「めんこい」って、そういう意味じゃ...?
スグリ
え、ち、違うべ...!!
スグリ
めんこいってのは...「可愛い」って意味だべ...
あなた
あ、え、そうなの!?
あなた
あ、じゃあ「わや」とか「べ」って...
スグリ
あー...おれ、キタカミの里出身だから...
訛りがあるんだべ
スグリ
「わや」は「めちゃくちゃ」、
「べ」は「でしょ」みたいな意味なんだべさ
あなた
な...訛りって...難しい!!!
あなた
あ、わや難しい!!!
スグリ
っはは、あなたの下の名前、上手だべな
あなた
ほんと?嬉しい...!
訛りって初めて聞いたけど、ちょっと難しいだけで少し便利かも...!
「めちゃくちゃ」とか、噛みそうになるし!
訛りって面白いなぁ〜!
スグリ
...あ、もうこんな時間...
おれ、このあと授業が...
あなた
そうなの?
私に付き合わせちゃってごめんね...
スグリ
き、気にしないでいいべ!
おれが手伝いたくて居ただけだし...
あなた
じゃあ...私は帰ろっかな!
明日!明日学園内案内してね!
スグリ
...うん、わかったべあなたの下の名前。
そう言ってスグリくんは小さく手を振った。
私も負けずと大きく手を振ると、あわてて向こうへ走り出していった。
スグリくんが見えなくなった頃、私も行くか!とフィア達をボールに入れて、教えてもらった通りの道を進んで校門を出た。
あなた
なんだか色んなことがあったけど...
あなた
楽しかったな〜!!
明日からスグリくんと同じ学校で...
あなた
...あっ
そういえば...何年何組とか聞いてなかった...!!
これじゃあ明日来ても会えるかどうか分からないじゃん...!!!
どうしよー!!!
ゼイユ
...このあたしが負けるなんて...!!!
スグとあなたの下の名前とかいう女を置いて、あたしは自販機の前に立ち尽くす。
負けたことは何度もあったけど、まさかあんなピュアピュア女に負けるなんて...!!!
ゼイユ
.....でも
あなたの下の名前があたし達のそばを離れようとした時、スグは悩んでた。
まるで...仲良くしたいけど、言い出す勇気が無いみたいに。いつもオドオドして、あたしに全部任せてくるあのスグが、自分から関わろうとした所を、初めて見た。
ゼイユ
...ふんっ、さすがあたしね!
ゼイユ
後でスグにちゃーんと貸しを返して貰わなきゃ!!
転校してきたばっかの女の子。
スグが自分から関わろうとした唯一の相手。
キラキラした...スグのあの目。
ゼイユ
...まっ...しばらくは様子見するしかないわね
スグを騙そうものなら覚悟なさい

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