何度も言ってるけど、そうだよ!って伝えると、
強ばった...いや、緊張してたみたいなスグリくんの顔が柔らかくなって、クスッと笑みを漏らす。
私がモンスターボールから出してあげたフィアやミィ、マホを不器用に触っては、少し寂しそうに語る。
スグリくん、引っ込み思案?なところはあるけど、とっってもいい子なのになぁ...ってしみじみ思う。
今だってなんだかんだ手伝ってくれてるし。
スグリくんは何か言いたげに口を開いたけど、
そっと閉じてしまった。
普段ニャビーのニアは私にツーンとした態度で、いつも言うことを聞いてくれないし、ニャオニクスのシャルは恥ずかしがり屋で中々外に出てきてくれないから、すっかり忘れていた。
スグリくんの言う「めんこい」って、なんだろう。あ、もしかして面倒くさい子って意味だったりするのかな!?
あ〜〜っ...!フィアが走り出したりするから〜!!!
訛りって初めて聞いたけど、ちょっと難しいだけで少し便利かも...!
「めちゃくちゃ」とか、噛みそうになるし!
訛りって面白いなぁ〜!
そう言ってスグリくんは小さく手を振った。
私も負けずと大きく手を振ると、あわてて向こうへ走り出していった。
スグリくんが見えなくなった頃、私も行くか!とフィア達をボールに入れて、教えてもらった通りの道を進んで校門を出た。
そういえば...何年何組とか聞いてなかった...!!
これじゃあ明日来ても会えるかどうか分からないじゃん...!!!
どうしよー!!!
スグとあなたの下の名前とかいう女を置いて、あたしは自販機の前に立ち尽くす。
負けたことは何度もあったけど、まさかあんなピュアピュア女に負けるなんて...!!!
あなたの下の名前があたし達のそばを離れようとした時、スグは悩んでた。
まるで...仲良くしたいけど、言い出す勇気が無いみたいに。いつもオドオドして、あたしに全部任せてくるあのスグが、自分から関わろうとした所を、初めて見た。
転校してきたばっかの女の子。
スグが自分から関わろうとした唯一の相手。
キラキラした...スグのあの目。
スグを騙そうものなら覚悟なさい












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。