学校も終わり、帰路に着こうとしたら雨が降り始めた。
天気予報では傘はいりませんって言ってたじゃん。
無駄に体力消耗するけど濡れたくないんだよね。
どっちにしろ濡れるけど。
こうなったらびっしょびしょになって帰るか。
そう考えて一歩踏み出した瞬間、私のことを呼ぶ声が聞こえた。
学校帰りであろうカンちゃんが私の元に向かってきたのだ。
うちの学校の生徒たちは
「また来たか」
っていつものように受け流してくれる。
それが1番恥ずかしいよ
カンちゃんの傘に入り、相合傘の形になった。
軽くおしゃべりしながら歩いていた時、カンちゃんがぽつりと言った。
しれっと爆弾発言。
私の顔が一気に熱くなるのがわかる。
思わず鎌鼬の能力を使って逃げるも、すぐに追いつかれた。
側から見ればケンカしてるカップルだろう。
ほんとに恥ずかしい。
誰もいなくてよかった
なんと私たちの前には相合傘してるニコちゃんとモリヒトくんがいたのだ。
うん。私が思う理想の相合傘はこれだよ。
察したニコちゃんがモリヒトくんを連れてどこかに行った。
気づいたら雨も上がっていて、私たちは手を繋いで家に向かった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。