あなたが異能を唱える。
するとあなたの周りは青白い光に包まれた。
手にはみるみる内に何かが形成されていく。
あなたの手には拳銃が創り出された。
そんな事をぶつぶつ云い乍、あなたが怪しいと睨む例の鏡の前へと立つ。
あなたは拳銃を両手で構え左眼を瞑り、手前に出している右脚に確りと重心を掛ける。
ドンッ───────
拳銃の鈍い音の直後、パリンっと鏡の割れる音がする。
し……ん…
部屋には割れた鏡が散らばるが、それ以外は至って普通の洋風の部屋だ。
あなたは持っていた銃を宙に投げる。
すると、途端に銃は灰になって空気中に消えていった
『返してよ』











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!