第3話

三話
17
2025/05/19 10:04 更新
火事!?
消防車呼んで!!!
 観客の人たちもパニックになって騒ぎ始めた。はよ消防車呼んで避難しないと
あかい
支配人どこ行った?
 そういや支配人いなくね?火事なのに指示とか出さないんか
 あたいは周りを見渡した。横から足音したなって向くと、出口からチラっと黒のマントが浮いて見えた。あれは支配人がつけてたマントだ。しかも役者まで黙って逃げ出してた
マーチィ
はぁ?自分たちだけ逃げた?
 いやおかしいでしょ。なにしてんねん。観客を誘導とかしないんか。せめて消防車呼べよ
 視界が赤くなり始めた。炎はどんどん広がる。止まらない
きのちよ
観客も避難しはじめた
 観客も次々に避難し始めた。あたいたちもはよ逃げんと
かにかま
ぼーっとすんなはよ逃げるぞ
 息が少し苦しい。煙も充満し始めてきた。そろそろまずい
 あたいたちも席から立ち、出口まで走った─
待て
マーチィ
あかい
おい止まんな
 突然後ろから声がした。みんなの声じゃない。誰だ。あたいは後ろを向いた
 そこにはさっき火の輪っかをくぐってた茶髪の少女...いや、よく見ると少年が立っていた。エメラルド色の目がすんごい綺麗
さっき貴女、あの人の名前を言いましたよね
マーチィ
あの人の名前?てか誰
シオン
シオンです
 火事が起きてんのに妙に落ち着いてる。助けを求めてるわけでは無さそう。名前ってどいつよ。てか火がまわってんだからさっさと逃げないと
シオン
名前を知っているのなら、あの人のことも知っているのでしょう?
マーチィ
いやだから誰だって。てかはよ避難しないと火事に巻き込まれるぞ
 マジで誰か知らん。誰かの名前言った記憶無いんだけど
シオン
とぼけるな、何か隠しているのでしょう!?
マーチィ
はぁ?
 急に大声を出した
(どゆこと?なんのこと?なんも隠してないし。何言ってるん?)
あかい
もういい。こいつ話通じないから無視してはやく逃げるぞ
シオン
!まさか犯人か!?
 犯人?ますます分からんわ
こたろー
あかいの言う通り話通じねぇなこいつ
シオン
...絶対逃がさない
 発言の意味を理解したころには、もう数センチ単位まで迫っていた
 その後瞬時にあかいがそいつをあたいから離した
シオン
反応できるか...
 急に攻撃しようとしてきてなんだこいつ。無礼すぎだろ
あかい
一体なにがしたい
シオン
あの人のこと知ってるくせに
こたろー
マジで知らないって言っても聞かないな
(また絡まれたか)
 あたいたちは急に異世界に連れてこられては攻撃されることを何度も経験してる。今回はあたいたちの世界でのよう
 今度はあかいに向かって迫った。あかいは避けるように上に飛んで、そいつとは反対方向のスーテジ方面に着地した。着地した足元に砂埃が舞う。そいつもあかいのほうを向き、また突っ込んでった。拳を片手で受け取り、思いっ切り突き放した
あかい
俺がやる



続く...
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