芝山side
その時僕は頬に水が流れるのを感じた
あぁ、僕は泣いてるんだ、失恋……したのか
その日の夜僕は声を押し殺しながらいつまでも
泣いていた、
ねぇ、先輩もし僕が夜久さんより先にあなたに
出会っていたら何か変わってたかな
あなたの隣は違う人だったかな…………
きっと僕じゃ無理だよね先輩が夜久さんを好きに
なったのは顔だけじゃない、普段の振る舞い
優しさ、気遣い、それらが重なって夜久さんという
素敵な人が先輩の隣を歩いてる……
僕は諦めます、叶うはずがない後輩の恋に蓋を、
先輩あなたをすきになれて良かった、最後に僕の
思い、先輩に届けたかったな、でも今更なんて
迷惑だし、勇気が出ない、だからこそこれからも
僕たちに何かあった時、その優しい笑顔で
慰めてくださいね、でも、あなたを諦めるまで
もう少し待っていてくれますか?
芝山side終
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!