マル)にゃー!
ーーーーー私は必ず猫を見ると昔のことを思い出す
ーーーーーいつの話だろうか、
幼稚園?もう少し前だったかな
まぁ、 とにかく昔だ
可愛い可愛い
あのときは少し怖かった
黒と白の色をした猫
目は黄色か黄緑で真ん中に黒の縦線があったかな
マルっていったな
マル(にゃ゛ー、、
バス
いつもと変わらない日だった
ただ少しだけ変で
そんな日が毎日続いた
そしてーーー
ーーーーあの日は特に特別な日でもなかった
早く帰れる
そんな日だった
その日の朝もマルは同じように変だった
あと変だったことはーーーー、
バスのお迎えに誰も来てくれなかった
お母さんは仕事をしていないからおかしかった
でも帰れない距離ではないから
1人でマンションに向かって
お腹が減ったから廊下を急いでかけて
でもその日だけは、
やけに静かで
入りづらかった
妹とお母さんがいる部屋なのに
数秒入れなかった
大きな扉を開けると
少し大きなダンボールと
静かに並んでお昼を食べるお母さんと妹
お母さんはいつもより怖くて
下を向いていた気がする
そんな母をみて
メガネが落ちそうだなぁって
思った
私はそのダンボールをおばあちゃんからの荷物だと思って
急いでかけて上に被さってるタオルをはごうとした
いつもは温厚なお母さんが声を荒げた
理解したんだ
その質問には
お母さんは答えなかった気がする
そのあと
マルに少し触れた
暖かい
まだ少しだけ
暖かかった
そのあとの記憶はもうない
お昼に
チャーハンとかその辺を食べた気がする
人間って不思議なものだ
変な部分だけ覚えてる
本当にそこしか覚えてない
私は猫を見るたび少し苦しくなる
もう少し遊んであげればよかったと
あのときマルを可愛いと思えなかったこと
可愛くないと思ってしまったこと
今でも死ぬほど後悔してる
ほんっとうに可愛かったのに
人間が一番最初に忘れる思い出は音らしい
私はもうマルの声は忘れた気がする
でも、
少し高い声に痩せた体
いつも濁点がついてるように鳴く声
それは絶対忘れたくないなぁって
思う
あの少し暖かい、生ぬるい
ふわふわの
体を触ったときの感覚を一生忘れない
可愛いって思ってあげればよかったなぁ
そのとき好きじゃなくても
あとから好きになるものがある
私はそれが
世界で一番悲しいことなのではないかなぁって
思いますね。
こっからは元気に行きます💪🏻
アンケート
Part1
月曜日
27%
火曜日
5%
水曜日
24%
木曜日
2%
金曜日
42%
投票数: 258票
アンケート
pant2
土曜日
57%
日曜日
43%
投票数: 260票
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!