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第18話

十七話「今日もその先も星は輝いてる」
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2026/02/01 14:22 更新
魂並こんぺい糖菓とうか
ん、朝……
散花ちりばな葵彩あおい
「糖菓……別にもう無理に早く起きなくていいんだよ」
魂並こんぺい糖菓とうか
あ、そっか……
 
時計を眺める。4時30分を指す時計だ。かなりの早朝であるが、糖菓はいつも無理してこの時間に起きていた。
それも今は、しなくていい。
 
魂並こんぺい糖菓とうか
じゃ、まだ寝よっかな……おやすみ
散花ちりばな葵彩あおい
「はいはい、おやすみ」
散花ちりばな葵彩あおい
(……糖菓がこんなにちゃんと寝れるのなんて…いつぶりだろう)
 
こんなところにも新たな小さな幸せはあるものだな、と実感する。なんだか嬉しいことだ。



























甘宮あまみや彩星あやせ
……遅っ
魂並こんぺい糖菓とうか
違うんだよこれはいつも早く起きてたからその反動なの
甘宮あまみや彩星あやせ
……マジで?
魂並こんぺい糖菓とうか
嘘だと思うなら今度葵彩に聞いてみな
ほんとって言う
甘宮あまみや彩星あやせ
意外
魂並こんぺい糖菓とうか
失礼だね!?!?ちゃんと失礼だね!?!?
魂並こんぺい糖菓とうか
はぁ……
 
ここまで気を使わなくて良くて
ここまで何も気にしなくていいような
ここまで疲れないような

___そんな"生活"は、あっただろうか。
 
魂並こんぺい糖菓とうか
……そういえば結局陽ってどこ行ったの?
咲森さきもり言葉ことは
さっき嵐のように訪れては帰ったわよ
魂並こんぺい糖菓とうか
…何してんの??
 
糖菓も一応礼くらいは言わないとな、と思っていたのだが。…まぁそれは今度でいいだろう。

今日は晴天だ。雲一つ見えない。
 
魂並こんぺい糖菓とうか
___今夜は、星が綺麗かなぁ
 
___そう、呟くのだった。
 
 
___お前でしょ?ボクが"何者か"しってるの
如月きさらぎはる
……!
如月きさらぎはる
……やーっと見つけてくれたね?
如月きさらぎはる
そうだよ、私だけが……今、世界で唯一君の存在を知る者
……手間かけさせやがって……
で、ボクって何者なの?
如月きさらぎはる
___君の存在?それはね


























如月きさらぎはる
___私に創られたんだよ、名前は"創星月奇"として


























【 奇妙に創られた月という星 】創星そうせい月奇つき

























創星そうせい月奇つき
……お前は?
如月きさらぎはる
陽。君の事を"創った"のは紛れも無く私
創星そうせい月奇つき
へー……

























創星そうせい月奇つき
___ボク程の天才を創ったって事は、あるでしょ?ボクに何か期待してることが
如月きさらぎはる
……そうだね、じゃあ
如月きさらぎはる
___私は君に期待してるよ?うちのエンターテイナーさん
創星そうせい月奇つき
……"うちの"なんて言わずとも

























創星そうせい月奇つき
___ボクはお前だけじゃなくて、この世界の奴ら全員の……世界一のエンターテイナーなんだけど?
如月きさらぎはる
へー…じゃあ尚更期待できるね
如月きさらぎはる
___だって、糖菓と葵彩ちゃんのこと送り届けてくれたの、月奇だもんね?
創星そうせい月奇つき
はー……どう思う?あれ
演技力に惚れ惚れしたでしょ
如月きさらぎはる
ほんと演技中は別人
創星そうせい月奇つき
そう見えるようにしてるんだよ
創星そうせい月奇つき
___あの時あいつら助けた方が、絶対面白いと思ったからさ!!!
創星そうせい月奇つき
……実際その通りだったでしょ?
如月きさらぎはる
…そうだね
 
___糖菓と葵彩も、自分達を助けた人物の本性がこれだと知ったら驚く……というか実際に驚いたのだが、それはまた別のお話。
 
 
セリニア・ラナンキュラス
___候補のうちの一つは外れ……
ミレアム・シークレット
まぁ候補があんなにあるなら外れても当然だよねっ!
ミレアム・シークレット
___ボク達はゲームをしてるんだよ、"相手"が何のカードを持っているか当てるゲーム
ミレアム・シークレット
エースからキングまである、ハートダイヤスペードクラブもある、もしかしたらとっておきの切り札ジョーカーかもしれない
ミレアム・シークレット
可能性はまだまだだよっ?ボク達がやってるのは、そんなゲームなんだ
セリニア・ラナンキュラス
…しかし、このペースで行けば……
ミレアム・シークレット
そうだねっ!制限時間タイムアップが来ないとは言いきれない
セリニア・ラナンキュラス
……
ミレアム・シークレット
…ねぇ、セリニア

























ミレアム・シークレット
___信じてるよね?ボクのこと
セリニア・ラナンキュラス
……!!!
 
言葉が、声が、重い。
まるでいいえなんて言わせないような(元から言う気も無いのだが)、そんな重圧感のある声、瞳。
 
セリニア・ラナンキュラス
…えぇ、勿論です
ミレアム・シークレット
なら良かったっ!
ミレアム・シークレット
でもさ、信じてるなら___

























ミレアム・シークレット
___キミは今回の話、真に受け止めすぎじゃないのっ?
ミレアム・シークレット
……まさかボクが言われた通りになるとでも思ってるのかな
セリニア・ラナンキュラス
…それは
ミレアム・シークレット
___セリニア?
 
セリニアの首に手がかかって、そのまま___強く絞められる。人間では無いからこの程度では死なない。人間であれば死んでいるかもしれないが。
 
セリニア・ラナンキュラス
っ゛…ちがっ゛、違いま゛…ミレアム゛、様っ゛……!!
 
そう訴えつつも、その手を振りほどこうとはしない。
何故かって?セリニアは別にミレアムに恐怖で屈服している訳では無いからだ。今こうなっているのは自分の所為、とも思っている。
…洗脳にでもかかっているのか?それも違う。彼女が…元からおかしいだけである。元からおかしいから、こんなミレアムの事だって心の底から好きなのだ。心の底から忠誠を誓うのだ。
 
ミレアム・シークレット
……分かったならいいよっ!セリニアは優秀だもんねっ!
ミレアム・シークレット
そう、優秀だから___"あんな言葉"心の底から信じなくていいんだよっ?
ミレアム・シークレット
苦しいことを考える必要なんてない、"そんなこと"になったらキミだって悲しいんでしょ?
セリニア・ラナンキュラス
…勿論ですよ
ミレアム・シークレット
なら良かった!
ミレアム・シークレット
そもそも、今はまだ…"あのカード"を切るような段階だしねっ!
ミレアム・シークレット
___あーあ、結局昨夜はあんな事になっちゃったから誰も殺せてないんだよね
ミレアム・シークレット
___ということで、気晴らしに二人くらい殺してこようかな!セリニアはここで待っててっ!
セリニア・ラナンキュラス
承知致しました
 
___その白い髪を靡かせて
黒い影は意気揚々と歩き出していく。___今日もまた、誰かが犠牲になる。
全ては彼女の笑みの為、全ては彼女の一時の幸せの為___

























セリニア・ラナンキュラス
___いるんでしょ、気づいてるわよ

























セリニア・ラナンキュラス
___Lily=Sapphire=Pianissimo

























Lily=S=Pianissimo
…偶然通りかかっただけです
セリニア・ラナンキュラス
見ていたことにはどう説明を付けるつもり?
Lily=S=Pianissimo
…?"私の事"を話しているのに聞いている事が何か問題でしたか…?
セリニア・ラナンキュラス
……
セリニア・ラナンキュラス
……今ならまだ発言の撤廃を許すけど

























セリニア・ラナンキュラス
___"ミレアム様が死ぬ"って何?
Lily=S=Pianissimo
…事実です、ミレアム・シークレットさんは近いうちに死にます
Lily=S=Pianissimo
そう、精霊様が仰りましたから
セリニア・ラナンキュラス
……そう

























セリニア・ラナンキュラス
___ミレアム様にそんな無礼な態度を取っていること…後悔しても知らないわよ
Lily=S=Pianissimo
…?何故そんなに怒っているのです…?
セリニア・ラナンキュラス
…偶然通りかかっただけなんでしょ、いなくなればいいじゃない
Lily=S=Pianissimo
それもそうですね、貴方と話していることに意味はありません
Lily=S=Pianissimo
……さようなら
 
___その宝石の瞳は、不気味なくらいに今日も輝いている。
 
 
 
 
      「 ねぇねぇ何これどうなってんの!?!? 」

「 ど、どういうことでしょうね……? 」
























___星空の向こうを見に行こう
























___煌めく未来を、探しに行こう!!!
























【 第二章:この星空が終わるまでの約束 】Fin.

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