数年後____ qnly side
……なんだ、これ
【人工調整計画】
現在、我が国の都市部への人口集中などが問題視されている。
そこで、政府による様々な手を使用し人口調整を測ることとした。
〇〇月より試験的実行を開始する。
人口調整、計画……?
まさに非人道的で、あってはならない計画だった。
記されていた名前は政府の上層部。しかし、そこに首相の名前はなかった。
トップに隠れて計画しているのか…
記載されている計画には人の命を惜しまないような方法もあった。計画のためなら手段を問わない、といったところか……
止めなければいけない。本能的にそう思った。
しかし、とても一人で国の上層部相手に…とは行かない。
頭をよぎったのは…懐かしい4人の名前。
自分が頼れるのは彼らしかいない。
しかし…未だに語られないあの事件の真実は、
気まずいまま再会していいのだろうか?
……きっと、大丈夫か
皮肉にもあの時から動いていないグループメール。未だに残っていた。
みんながまだ同じアカウントを使っているのか、近くに住んでるのかすらも分からないのに…
やっぱりどこかで仲間を期待している。
もう連絡を取れない、会えないかもしれない。そう懸念していた彼からの連絡。
心底ホッとした。
なんだかんだ全員ずっと近くに暮らしていたようで集合は思いのほか簡単だった。
距離しか感じられないぎこちない会話に、なんとも胸が締め付けられた。
そう言っておらふくんは荷物をまとめて出ていこうとした。
本当に人生、壊されてる。
あれが本当だったのかすらわからないのに。
……どうして、信じきれてないんだろう。
でも、ただの自分のエゴで無理に慰めて余計傷つけたら、と思うと止めることも出来なくて。
ここまでの無力感があっていいのだろうか、
無力となった気持ちを言葉にしてくれた。
本当に頼もしい存在だと思う。
ドズルさんの言葉に合わせて、まるで打ち合わせていたかのように全員が揃って頭を下げた。
ずっと、みんな同じ気持ちだったんだろう。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。