現在、クラスメイトの紫藤 入間から
真正面から疑いの言葉をかけられている
頭の中がごちゃごちゃになり
まともに思考が回らなくなった
そして……
とんでもない大嘘を吐いていました
嘘をついた時点で後戻りできないと察した桜木 蘭は
嘘を重ねていくことを決意した
言い訳をして少しの沈黙が走ったと思えば、
紫藤 入間の低音が静かに落ちた
そして俯いたまま、呆れたような笑いがその場に鳴り響く
空気が重くなったのが分かった
僅かに紫藤の肩が震えている
怒りを抑えてる感じがある
桜木 蘭の脳には今日のいくつもの過ちが流れる
その中でもこれが特に、
一番の過ちだと気づいた
いつの日にかなつが言っていたあの言葉
あれは無詠唱魔導師の事を言っていた
でも、きっと紫藤 入間にとっては
他の魔導師でも例外ではないのだ
今分かることは、紫藤 入間の地雷に触れた
それだけだった
それだけ言い残し、背を向けて歩き始めた
そして紫藤 入間は静かに思っていた
さっきの熊を仕留める時の一切無駄のない動き、
凍らせろと言った、動きを止めるための正確な判断、
全てが無詠唱魔導師に近い行動力
そして__
"半年前に式典で見た時と近い背丈"
貴方は
どこにいらっしゃるのですか、?












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。