第30話

嫌い
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2026/02/20 07:31 更新
お前、何者だ



………



現在、クラスメイトの紫藤 入間から

真正面から疑いの言葉をかけられている




(やっば、どーしよ…!?)
(え、俺バレることなんてしてないよ!?)




頭の中がごちゃごちゃになり

まともに思考が回らなくなった




そして……
























コネです!!




























……は?


とんでもない大嘘を吐いていました






(いや俺の馬鹿っ!泣)
(なにコネって、!?)
(もう引き返せないって…!!)




嘘をついた時点で後戻りできないと察した桜木 蘭は


嘘を重ねていくことを決意した






い、いやー…
実は親と森屋校長が知り合いでー…
た、大金出して入れてもらってー…






………あ゛…?




言い訳をして少しの沈黙が走ったと思えば、


紫藤 入間の低音が静かに落ちた






……はは、





そして俯いたまま、呆れたような笑いがその場に鳴り響く


空気が重くなったのが分かった










…そういう事かよ
つまりテメェはなんも努力しないで、
楽してこの学校入った訳か……
………
(怒ってる……)



僅かに紫藤の肩が震えている

怒りを抑えてる感じがある




この学校入るために
全員がどれだけ苦労してっか分かってんのか……?
難関校だぞここは……
まさかテメェみてぇな
金で簡単に解決する人間がいるとか……
それも元魔導師相手に…って……はは…笑
(……あ…)




桜木 蘭の脳には今日のいくつもの過ちが流れる


その中でもこれが特に、


一番の過ちだと気づいた




























『あいつ無詠唱魔導師のファンなんだぞ』





















いつの日にかなつが言っていたあの言葉

あれは無詠唱魔導師の事を言っていた


でも、きっと紫藤 入間にとっては

他の魔導師でも例外ではないのだ









(……ミスったか)




今分かることは、紫藤 入間の地雷に触れた


それだけだった












桜木 蘭
俺はお前が嫌いだ




それだけ言い残し、背を向けて歩き始めた











































(くそ…)
(やっぱ違った……)


そして紫藤 入間は静かに思っていた





("無詠唱魔導師"かと思ったのに……)


さっきの熊を仕留める時の一切無駄のない動き、


凍らせろと言った、動きを止めるための正確な判断、


全てが無詠唱魔導師に近い行動力




そして__





"半年前に式典で見た時と近い背丈"

























……クソ



貴方は







どこにいらっしゃるのですか、?

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