あれからたくさんのことを話した
みんながどう過ごしているのか、どんな任務に当たったのか
もちろん、可能な限りで無惨の情報も渡した
ふと見せる砕けた笑顔が見れるのが、嬉しかった
もう会えないと思っていたから
断れなかった
彼女を、自分自身を危険に晒す
それでも
どうしようもなく、好きだったから
貴女はなんで、こんな時まで優しく笑うの
なんでですか、、?ずるいですよ、
私は、貴女のために生きているのに、
貴女は優しく微笑んで、私の頭を撫でて
何も言わず、朝日に消えてしまった
それから会うことはなかった
いや会えなかった
苦しかった
どんどんやつれていくだろう彼女の姿を見たくなかった
残酷にも時間は進む
お互いの準備が終わって
いよいよ、無惨が産屋敷邸に向かう前日となった
ずっと、考えているのに
私には何も出来ない
それが、何よりも悔しかった
無意識に、初めて出会った桜の木の下に来ていた
もう、咳き込むこともなかった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。