HNside
ヒョンが僕の手を取って優しく引っ張る。
その姿がまるで、おとぎ話に出てくる王子様のようだと思ってしまった僕はおかしいだろうか。
いやいや…そんなこと言ったら僕がヒョンのお姫様になっちゃうってことだぞ、と思い少し俯く。
それはなんか…変な話だからね…
それはちょっと遠慮してしまう。
でもヒョンは戸惑っている僕に構わず自室の扉を開けて、僕を連れ込んだ。
ヒョンの部屋は、特に目立ったものは無い綺麗な部屋。
僕らは兄弟なのに、全くといっていいほどお互いの部屋に入らない。
あ、でもヒョンは僕の部屋に時々入ってくるな…
僕はなんて人に無関心なんだろう。
そんなことをぼーっと考えていたら
ヒョンが後ろから僕に抱きついてきて、そのままベットに倒れ込む。
いきなりの出来事に驚きと恥ずかしさで熱くなる。
ヒョンは僕を手放さない。
頭にヒョンの息がかかり、さらに胸が高鳴る。
ヒョンよりも小柄な僕は、ヒョンの腕の中に収まっていた。
体全身で、彼の体温を感じる。
バックハグされたまま頭の匂いをスンスンと嗅がれて少しビクッとする。
…くすぐったいよ…。と言いたかったが、何故か声が出なかった。
それよりも、とても暖かくて。
人の肌って、こんなに気持ちよかったっけ。
ヒョンが僕にしたように、僕もヒョンのベットの匂いを嗅いでみた。
甘くて、優しい匂い。
ヒョンの匂いだ。
それだけで、なんだか安心感があった。
少し、まぶたが重くなるのを感じる。
ぼんやりとした視界の中で、僕のお腹のほうに回されたヒョンの腕にそっと手を重ねる。
後ろにいるヒョンがふふっと笑う声が聞こえる。
小さな声で、おやすみ、と囁かれた。
そこで僕は自分の意識を手放した。
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たくさんの方々が読んでくださってとても嬉しいです。
これからもこんな感じでマイペースですが…よろしくお願いします…🙇♀️🙇♀️
余談ですが2kidsroomの味噌が尊すぎて…
毎日見てしまう…
これからも味噌お幸せに…
✋














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。