流石に高校生ににゃんって言わせて
かわいい~♡
はやばいよな。
そう思ってここで頑張ってストップすることにした。
心の中でかわいい~♡はOK
口、表情に出すのはNG
理性とさっき約束してきた。
なのに
俺ってばここでまた目を合わせちゃった。
語尾に♡を付けないように
頑張って抑えて抑えて
でも拒むことは出来なくて
結局今、テヒョナと同じベッドの上。
静まり返った部屋で、まだ寝息は聞こえてこない。
猫がベッドにいたら誰でも撫で回すよね?
でもテヒョナが嫌がることは出来ないから。
俺は理性を試されてるんだ。
さっさと寝よう。それがいい。
ぽつりと天井を見たまま呟く。
そしたら少しこっちに体を向けて
急なしりとりのお誘い。
昔を思い出した。
ヨンジュナの家に泊まりに行った時。
眠りにつくまでの間、
俺たちにとっては憂鬱で仕方ない、
あの時間をしりとりで潰してたんだっけ。
しりとりなんて、いつぶりかな。
テヒョナもあの頃を思い出したのか
敬語じゃなくなっていた。
いたずらっぽく笑ってみせるテヒョナが
可愛すぎた。可愛すぎたの。
だから聞いちゃった。
もしかしたら、
理性を試す必要なんてないのかも
って、思ったんだ。
もしからしたら、
なんて、そんなのはなかった。
''嫌じゃ、ないです……''
って言って始まる明日からの
猫飼育ライフが一瞬見えたのに。
はい、終わり。
見えていた希望、ほんの小さい隙間が
今閉じられました。
ちょっと開きました。
光が差し込んできました。
おぉっ?
え……
これは、いいのか良くないのか。
一瞬分からなかったけど、良くない。
だって、テヒョナを猫として見て、
可愛がらずになんては居られないよぉ。
まあでも、猫として見てもいいってテヒョナが言ってくれたし。
ひょんが我慢するのも違う、
テヒョナがそうやって言ったから
ちょっとさっきの理性との約束はなしで。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。